引っ越し
(2011年12月30日)



しばらく前の話題になりますが、11月にアムールヤマネコの2頭が長野県の飯田市立動物園に引っ越しをしました。

彼らは大宮公園で2007年に誕生し、みなさんに愛されてきましたが、当園では非公開の飼育施設がなく、展示外の飼育ができないために引っ越し先を探していました。1種の動物に展示スペースを多くを確保しておくわけにもいかないのです。
動物園では動物を飼育する際、何の目的で、飼育、展示するかを考えています。繁殖させて個体数を増やすため、希少動物の保護に関わるため、動物にまつわる自然環境について伝えるためなど、目的は様々です。
私たちは「かわいいね」「楽しいね」という理由だけで動物を飼育していてはいけないと考えています。野生の動物であれば広い自然の中で、命を懸けて一生懸命生きています。動物園で生活している動物たちは、そんな彼らのPRをしてくれる存在であるべきだと思っています。

ちょっと難しいかもしれませんが、動物園に訪れた際には、なぜ彼らがここで飼育されているのだろうと理由を考えたり話し合ったりしてほしいと思っています。私たちも、もっと上手に伝えられるように努力したいと思います。

引っ越していった2頭にも長野県でみなさんにいろいろ考えてもらえる存在であってほしいと思っています。


(藤嶋)




胴長短足
(2010年2月23日)

  


アムールヤマネコの展示の前では、よくこんな会話を耳にします。
「かわいいネコだねぇ。その辺にいるネコと同じじゃない?」

彼らは確かにイエネコによく似ています。
ですから私たちが、彼らの話をするときには、しばしば違いについて話題にします。
その1つが「胴長短足」という特徴です。
しかし、丸くなって座っていることの多いので、なかなかお見せできません。

ですが最近、隣の部屋のアムールヤマネコを気にしてオスがよく動いています。
のぞき込んだり、飛び上がったりしているので、もしかしたら写真に撮って残せるかもしれないと思いカメラを構えたのが、真ん中の写真です。
胴体がとても長いのがおわかりいただけるでしょうか?
動物たちは、私たちの思い通りには動いてくれません。ですが、時折見せてくれるそんな姿を見ると、とても楽しくなります。
動物園に来ると、たくさんの動物を見たくなってしまうのですが、たまには1カ所でゆっくり動物を観察してみるのもいいものですよ。

ちなみに残りの2枚の写真もヤマネコの特徴が写っています。
1つは耳の後ろ側にある白い模様「虎耳班(こじはん)」です。イエネコにはありません。
もう1つは太い尾です。
こんな特徴もぜひチェックしてください。


(藤嶋)




ハネコじゃらし
(2009年10月17日)

  

みなさんは「ネコじゃらし」はご存知でしょうか?
ペットショップなどに行くと、ネズミの形をしていたり、カラフルでかわいらしいネコじゃらしがたくさんありますよね。

ネコが小動物などの獲物を追いかける習性をいかした、ネコじゃらしは当園のヤマネコたちにとってもいい遊び道具になるだろうなと以前から考えていました。
しかし、彼らは飼育されてはいても野生の習性を失っていないヤマネコです。
とても神経質で担当者でも近づこうものなら牙をむいて威嚇してきます。
市販の製品では万がいち、ひもからはずれてくわえてしまっても取り返すことは困難です。
飲み込んでしまって捕獲なんてことになったら一大事。素材などはよく考えなければいけません。

そこでふと思いついたのが、鳥の羽根でした。
当園には毎年決まってきれいな羽根を落としてくれる鳥がいました。
そう、インドクジャクです。

さっそく取っておいた羽根を用意して、裏の管理通路からヤマネコたちの運動場に差し出してみました。
しかしこちらの目線が気になるのか近づいてきません。
仕方ないので姿勢を低くして僕の体が見えないようにしてちょっとだけ動かしていると、近づいてきた気配がします。警戒されないようにカメラだけを持ち上げて撮れた写真がこれでした。

いつも遊んであげるわけにもいかないので、運動場の木にさしてみたり、ひもでぶら下げてみたりと、現在もいろいろ考えながらおこなっています。
ヤマネコ舎に羽根があったらそーっと観察してみてください。


(藤嶋)

 


サカナとり
(2008年8月18日)


 

以前予告した、魚を獲らせる計画の続きです。

今回は金魚が手に入ったので、朝一番に水浴び場へ入れました。
しばらく観察していたのですが、まったく興味を示さず。。。
気がついていないかのようでした。

僕も仕事があったため、ちょっと目を離すこと20分…。

戻ってみると水の中に金魚はいません。もう狩りは終わっていました。
そして4本の足を濡らして僕のことを威嚇していました。(その瞬間をパチリ!)

開園前の出来事で、今回は誰もその様子を見られませんでしたが、次回はみなさんにも見てもらいたいなぁと考えています。


(藤嶋)




水浴び場
(2008年7月24日)

 
 

梅雨も明け、毎日暑さが増してきました。
そこで、去年生まれの2頭の部屋に水浴びができるプールを設置しました。

設置してすぐは警戒して近づきもしませんでした。
が、しばらく経ってのぞいてみるとまわりに水しぶきの後があり、上のほうから濡れた姿でこちらを見ていました。
暑さには勝てなかったのか、しっかり使ってくれているようです。

その後、写真を撮ろうと待ちかまえていましたが、あまりの暑さにこちらが根負けしまい、水に入っている写真は収められませんでした。


アムールヤマネコは泳いで魚を獲ります。
泳ぐほどの広さはありませんが、魚を入れて彼らが獲っているところが見られるように、半透明のケースを使って工夫してあります。

生きた魚が手に入りしだい入れてみる予定なので、楽しみにお待ちください。


(藤嶋)




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