大宮公園小動物園

頭隠して尻隠さず

齊藤飼育係

2020年12月15日 

日本人ならば誰もが知っているこのことわざ。実はこれ、キジの習性を例えた言葉なんだそうです。国鳥としても知られるニホンキジは田舎に住んだことがあるかたなら、一度はみたことがあるであろうなじみ深い鳥なので、言われてみればたしかに。と納得していただけるかもしれません。

キジは危険を感じると草むらのなかに身を隠そうとします。しかし、頭を草むらの中に隠しても長い尾は草むらに隠れずはみ出たままとなります。その様子が「頭隠して尻隠さず」(悪事や欠点などの一部を隠してすべてを隠したつもりでいること)を表すことわざになりました。

動物園のニホンキジの展示場には今まで丸太でできた身を隠せるシェルターがありました。しかし、私が担当になってから、キジがそのゾーンに隠れているところを一度もみたことがなかったので、今回おもいきって丸太を取り払い、代わりに身を隠せそうなイヌツゲという植物を植えてみました。実は以前にも身を隠すための植物としてパンパスグラスを植えたことがあったのですが、こちらはキジが踏んだりつついたりしているうちに葉がとれてしまい身を隠せない状態になってしまいました。(そのほかにもシュロ、カシの木を植えています。)

植物の間から見えるニホンキジのオス

今度こそ、キジが身を隠し安心できるスペースができて「頭隠して尻隠さず」を再現できれば、と思いながら毎日キジと植物の両方のお世話をしている飼育係です。

 

枝に登り、頭も尻も隠さないニホンキジのオス

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