こだわりの食事法
(2013年3月31日)

  


2頭のニホンアナグマ姉妹はもうすぐ2歳。やって来た時から、少し大きさに差があったのですが、大人になるにつれ差はひらくばかり。


思う存分動き回れる広い放飼場を用意できないのですが、穴のような箱や土の部分、太い丸太の切れ端を置いて、けんかをしないで食事ができるようにしています。野菜や果物は小さく切り、ペレット(動物用固形飼料)は小粒のものを使用。広い範囲にばらまきます。

体の大きい個体は隅から吸い込むようにたいらげていきます。ところが、小さい方は1つづつ良く噛みながら食べ、ペレットはいちいち水につけてから食べます。当然食べられる量に差がついてしまい、それが体格差につながったと思われます。…ということに最近気がつきました。

なぜなら、私達は作業中に動物たちが餌を食べているところを、ずっと観察することがなかなかできません。ですから食べ終わった状態を見ていろいろなことを判断します。からだの小さい方も健康なので、心配はしていませんでした。でも、姉妹なのになぁ。一緒に育ったのになぁ。とは思っていました。

さて、理由はわかったものの、まだ解決法がみつかりません。どうしたもんやら。

姉妹で同サイズでなくても良いわけだしなァ。


(小)




穴に入らないアナグマ
(2013年2月15日)

  


まり有名ではありませんが、ニホンアナグマは日本の住人です。森のなかで、巣穴を掘って生活しているし夜行性なのでなかなか会うことのできない隣人です。ですが、ここの2頭はなぜか穴嫌い!放飼場に入れた土の部分を掘ってもらいたいと思っているのですがお気に召さない様子。以前おいてあった巣箱も上に開けられるようにしておいたら、ただの通り抜け通路に。新しく、中が見えるように作った巣箱もお昼寝台になってしまった!
と思って、次の策を考えていたら…入った!入ってたんです!


ある日、とても暖かく良く陽もあたっている放飼場。お昼寝日和だよねと、なにげなくアナグマの放飼場を見ると2頭とも姿が見えない。まず考えたのは「逃げた」でした。そんなはずはないと目をこらすと、2頭して箱の中でお休み中。出入りはしていて、正面のアクリル板が汚れていたのでとても見づらかったのですが、2頭が重なり合って寝ている様子。タヌキ寝入りの上手な動物ですからそっと近づき写真を1枚。でも、中がよく見えません。
しばらく観察していると気配を察したのか、1頭が起き出してしまいました。このときは、もう箱には戻りませんでしたがその後、暖かいけど風の吹く日は、箱の中でお昼寝となりました。


(小)




掘りたい衝動。
(2012年3月1日)

  

昼間は日なたでのんびり昼寝を決め込む2頭ですが、朝や夕方にちょっと喜ばしくない行動が出てきてしまいました。それは、扉をガリガリ手でかき続けたり、柵の前をウロウロしてしまう行動です。常同行動などとも呼ばれ、無意識に繰り返しの行動をおこないます。

これは良くない行動なので、早速改善出来そうなことを考えてみました。
アナグマというくらいですから、穴を掘るのは得意ですし、好きです。
そこで、運動場に枠を組み、土を入れてみました。それほど大きくはできなかったのですが、それでも一輪車に5台分の土です。けっこうな量になりました。
しかし、あまり反応を示さず、相変わらず扉をガリガリ。。。

そこで今度は、土の中に餌を埋めてみました。すると、クンクンにおいをかぎながら土を掘って餌をさがしていきます。効果はあったようで、一生懸命探しています。夕方にはコンクリートの地面も土まみれになっています。
しかし、餌を見つけ終わるとまた壁をガリガリしているようで、裏で寝室の掃除をしているとひっかく音が響きます。よくよく観察していると、飼育係が近くにいるときに、特に行動が出てきやすいようです。

しかし、あまりいい行動ではないと思われるので、これからも行動が改善していくようにいろいろと考えなければと思います・


(藤嶋)

 


おりられない…。
(2011年8月30日)

 

アナグマは名前の通り穴を掘るのが得意な動物です。
一般的に木登りなどはあまり得意ではないと言われています。

彼らが来園してから当園でもどんな運動場にして楽しく過ごしてもらおうか、日々考えていました。
そんなある日、夕方彼らを寝室へ収容する作業をしていました。この日は、扉を開けたのですが1頭だけススーっと部屋に帰ってきましたが、もう一頭はいつになっても戻ってきません。
どうしたのかと思い運動場へ行ってみると、隣の運動場との仕切り扉の前でこちらを見ていました。この扉は高さが1mを超える場所にあり、アナグマが体を伸ばしてもとうてい届かない場所にあります。どうやら誤って登ってしまったようです。登ることはできても降りられずに右往左往していたのでした。
この日は、登ってしまうこともあるんだなぁというくらいにしか思わず、下におろして事なきを得ました。

数日後、夕方彼らを収容しに行くとまた帰ってきません。やはり登って降りられなくなっていました。
木登りや高いところに上ることはあまり得意ではないようですが、子供だからでしょうか意外と好きなのかもしれないと思いました。
しかし、降りられなくなってしまうのでは困ります。落ちたらケガをしてしまうかもしれません。ここを板でふさいで登れなくしてしまったらどうかという意見も出ました。
しかし、好んで上っている様でもあります。危険もあるかもしれませんが、せっかくの行動のバリエーションを減らしてしまうのはどうなのだろう。いろいろな事態を頭の中でイメージしてみます。なるべく安全で、けれども彼らが楽しく過ごせるにはどうしたらいいのだろう。。。
そこで、思い切ってななめに橋をかけることにしてみました。落ちることも考えられるが、安全を考えすぎて行動が単調になるよりはいいのではないか?
そんな思いを知ってか知らずか、彼らはお気に召したようで、時々ですが、上り下りしている様子が観察できるようになりました。

当初、平面でしか活動しないなら、うちの運動場では手狭かもと思っていましたが、思わぬ行動により立体的な展示も視野に入ってきました。
また、新たな展示場を計画しなくてはと、頭の中にグルグルとイメージがめぐっています。


(藤嶋)




ニューフェイス
(2011年8月12日)

  

3年半ぶりにニホンアナグマが帰ってきました。
以前いた個体が死亡してから、当園にしばらく不在だったニホンアナグマですが、2頭のメスの子どもが新たにやってきました。
そして、8月2日より公開をしました。
来園した7月4日には1kg程度だった体重も今は倍の2kgほどになりぐんぐん成長しています。

夜行性の彼らですが、まだ子供だからか昼間でも動き回っていることが多く、いつまで見ていても飽きません。
そんな彼らにぜひ会いに来てください


(藤嶋)




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