動物日誌アネハヅル

卵の行方
（2013年4月30日）

昨年４月に仲間入りしたアネハヅル。卵を産みました。おめでとう。大宮での初産卵です。昨シーズンは引越しで落ち着かなかったか、新居がお気に召さなかったか、はたまたただ単に若かったためか産卵はみられませんでした。

なかなか神経質な個体で、掃除に部屋に入る時もバタつかせないよう気をつかいました。最近ようやく慣れてきて、部屋を出るとすぐに餌を食べ始めるようになっていました。（それでも人がいたら近寄ってきません）残念ながらここにはメスが１羽だけなので卵は無精卵です。孵化はしません。でも、卵を産めることが分かったのはうれしいことです。しかし、再び残念なことに今回は工事の予定があり来月早々に引越しなのです。抱卵はさせられません。

卵を産んだその日から、部屋に人が入ると威嚇してくるようになりました。親としてあたりまえの行動です。でも、今年はごめんなさい。その卵ちょうだいね。

(小髙）

新たな仲間がお目見え！！
（2012年4月30日）

お久しぶり、アネハヅルです。18年ぶりのお目見えです。って、覚えている方いらっしゃるでしょうか？見ようによっては、たいへん地味なツルですよね。15種類いるツルの中で一番小さいし、希少種でもないので特に話題にならないし・・・。
でも良く見ると、目の後ろの白い飾り毛は優雅だし、喉元の黒い羽毛は胸を覆うほど長い。なかなかおしゃれだと思いませんか？

このトリは外見から雌雄の判別はつけられないので、当園の個体も染色体を調べてメスだということがわかりました。
今年４歳になる若い個体なので、できれば伴侶をみつけてあげられるといいな。

アネハヅルはヨーロッパやアジアの広い範囲に生息域を持って、おもに草原に住んでいるツルです。渡りをしますが、なかにはヒマラヤ山脈を越える群れもいるといいます。小さいけれどすごいツルです。
これから末永くよろしくお願いします。

ツルだけに長生きしますからね。

(小髙）