ひっそりとお見合い中
(2020年1月29日)
             
  少し前になりますが、オーストラリアガマグチヨタカにお嫁さんがやってきました。 当園にはもともとオスが2羽いましたが、去年の10月にこども動物自然公園のメスと1羽ずつ交換し、ペアリングを試みています。

最初は距離があった2羽ですが、だんだんと近い枝で休むようになり、現在は2羽並んで枝にとまっていることが多くなりました。

足環(個体識別のために足につけている輪)の色がたまたま2羽ともオレンジで左脚についているので、識別が少し難しいのですが、今のところ体の大きさがやや小さいほうがメスです。 

オーストラリアガマグチヨタカの繁殖期は2月〜6月頃(オーストラリアでは8月〜12月)。そろそろシーズンに入るので、先日巣台を2つ展示場に設置してみました。とってもシンプルな台なので、ほんとにこれで気に入ってくれるのかな?とやや不安ですが…たのしみに待ちたいと思います。

(齊藤)

 



 ユーカリの苗を植えました。
(2019年6月14日)
        
(野生のヨタカ)              (Before)            (After)

 オーストラリアガマグチヨタカは、その名のとおり、オーストラリアの森林に生息しています。大きく開けた口がガマグチに似ているところや、身体を伸ばして枝になりきる姿がとっても愛らしくおもしろい鳥です。

 そんな魅力たっぷりなオーストラリアガマグチヨタカを、つい最近オーストラリアで観察する機会がありました。大きなユーカリの木に止まるワイルドヨタカ、ほんとうにかっこよかったです。

 あの忘れられない感動と光景を来園者のみなさまにも届けたい…!そして、ヨタカたちにも、ユーカリの香りに囲まれながら過ごしてほしい…!という思いで、動物園の展示場にもユーカリを植えました。

 野生の環境を再現するのはなかなか難しいことですが、動物園にいる2羽のヨタカと来園者のみなさまに少しでもオーストラリアを感じていただけたら嬉しいです。

 ユーカリはこども動物自然公園からおすそ分けしてもらったものです。

 筒に刺さっている方は、コアラが食べ残したユーカリで、植えているわけではないので数日でしおれてしまいますが、こちらもなるべく絶やさぬように準備できたらと思っています。

 ユーカリの苗の成長が楽しみです。

 (齊藤)



 
 2羽とわたしの関係
(2019年4月30日)
   
  (白くてふわふわのヒナ)       (生後1か月齢の2羽)         (現在の2羽)
 
 この4月から担当しているオーストラリアガマグチヨタカ。
異動したてで、はじめましての動物種が多い私にとって、彼らは数少ない飼育経験のある種です。動物との距離感や生態を把握している分、展示場に入るときにも、他の動物に比べると自然と緊張がほぐれます。飼育していた時のことを思い出して懐かしく感じながら、毎日掃除や給餌をしていました。
 そんな日々の中で、当時オーストラリアガマグチヨタカを一緒に飼育していた先輩飼育係と偶然話す機会があったので、このことを報告。すると、先輩から驚きの返答が。
「その2羽、あのとき私達が一緒に人工育雛した個体だよ。」
そう、実は大宮公園小動物園にいる2羽は3年前に先輩と私がこども動物自然公園で人工育雛(ヒナを人間の手で育てること)をしたヒナたちだったのです。まさに、母子の感動の再会…(少し大げさかもしれませんが)。卵から出てくる瞬間から、巣立ちまで、一生懸命見守り育てたヒナたちとこうしてまた再会できたことにとても嬉しくなり、何か“縁“のようなものを感じたできごとでした。
 彼らを見たときに自然に湧いていた親しみや愛着のような感覚は、もしかするとこれも影響していたのかもしれません。彼らへの愛着がますます増した新入り飼育係なのでした。

(齊藤)


 新しい仲間
(2018年8月15日)

  

8月7日にオーストラリアガマグチヨタカがキジ舎に仲間入りしました!
埼玉県こども動物自然公園からやってきました。名前は「プンク」と「タータ」です。プンクタータというユーカリの種類からから名前を付けました。ヨタカ、というと「え、タカ(鷹)??」とよく言われますが、ガマグチヨタカは猛禽類ではありません。
この鳥の生息しているオーストラリアにはユーカリが生えており、幹の色がガマグチヨタカの体の色とよく似ています。擬態をする彼らは体を細め、首を上へうんと伸ばし嘴も上へ向け、上手にユーカリの枝になりすまします。野生で見たらきっと直ぐには見つからないでしょう。
動物園でも1日中擬態していることがほとんど。(夜行性のため、昼間はあまり活動しません。)そのためなかなか見つけられないで隣のアナホリフクロウへと進んでしまうお客さんが多くいるようです…。みなさん、頑張ってガマグチヨタカを見つけて観察してみてください。きっと薄目でこちらを観察しているはずです。

清水)



Copyright(C) OMIYA PARK ZOO 2015