体力勝負
(2020年5月4日)
   
 

カメキチは冬の間、暖かい部屋でお休みしていましたが暖かくなってきたので最近は展示場に出ています。展示場に出すと、ぐんぐん動き回り絶好調な様子。

久しぶりに元気良く動き回っているところを見ると、こちらまで嬉しくなります。

昨年の冬は餌の食いが悪かったり、糞の頻度が少なかったりしましたが、この冬は調子が良く、よく餌を食べ、糞もよく出ていました。それもあってか、一回り大きくなったような気がします。カメキチの成長を感じられて嬉しいのですが、その反面困ったことが。

展示場に出すときは、カメキチを夜過ごしている部屋から展示場に移動させるのですが、どうやって展示場まで移動させているのかというと、飼育係がカメキチを抱きかかえて展示場まで出しています。

何に困っているのかおそらく分かったと思いますが、一回り大きくなったカメキチはその分体重も増えています。現在の体重は25s。

前回、冬前に体重測定したときは23sだったので2s増えました。

久々に抱きかかえ、少し重くなったカメキチにびっくり。抱きかかえ、階段を上り、展示場まで行き、ゆっくり下す。この作業が一苦労になってきました。まだまだ成長していくと思うので、いつ持ち上げられなくなるかなぁとすこし寂しくなってしまいました…。

とはいえ、まだ体力的に大丈夫そうなので、まだしばらくはリスザルと一緒に過ごしているカメキチを見ることが出来ると思います。大きくなり、持ち上げられなくなった時は新たに放飼する場所を見つける予定ですので、また違ったカメキチが見られるかもしれません。

これからのカメキチの成長をお楽しみに。

 

 

(田村)



 この時期だけのお楽しみ
(2019年12月16日)
            

意外と人気のあるカメキチ君。

この間リスザル舎の前で「あれ?前はカメいたのに〜」と、がっかりしている子がいました。

普段はリスザル舎でリスザルたちと一緒にいるカメキチ君ですが、ケヅメリクガメは暖かい地域に暮らすカメなので、この寒い時期は展示を中止して暖かい部屋にいます。

ただ、この時期でもカメキチ君に出会えるチャンスはありますよ。

日曜と祝日に行っているイベントのドキドキコンタクトで、温浴しているカメキチ君とふれあうことができます。ただ、毎回出てくるわけではないので会えるかはその日の運次第。

お湯につかっているだけなのに、モフモフで可愛いウサギや、ヤギを差し置いてどんどん周りにお客さんを集めてしまう不思議な人気者です。お湯が冷めてしまうと体が冷えてしまうので、お湯が冷めてきたらカメキチ君は早めにお部屋に帰ります。お湯が冷める前に会いに来てね。

(田村)



    暖かい日は会いに来てね
(2018年3月14日)
 
    
 厳しい寒さも少しずつ和らぎ、日中は暖かく感じる日も増えてきました。冬の間は展示をお休みしていたケヅメリクガメのカメキチも、最近は暖かくなってきたので展示場に出ることが増えてきました。ケヅメリクガメはリスザル舎でリスザルと一緒に出ています。
冬は気温が低いため代謝が下がり食欲が落ちていましたが、最近は食欲も戻り餌をムシャムシャ食べています。餌を食べ終わると、日が当たっている窓際で日光浴をしたり、気温が高い日は展示場をウロウロ歩き回ったり、マイペースに行動しています。
マイペースすぎてリスザルに餌をつまみ食いされたり、甲羅にリスザルの糞がかかっていたり…。しかしカメキチは全く気にせず…というよりは気づいてない??
カメキチは平気そうでも、こちらは気にせずにはいられないので甲羅は寝室に戻す際にちゃんと洗っています。
気温が低い日は展示を中止することがありますが、暖かい日は展示場に出ていますのでスローライフを送るカメキチに癒されに来てください。
(田村)



   いい湯だなぁ
(2018年12月13日)

   

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月に入り、一気に気温が下がり寒さに凍える毎日…。
体が冷えるとあったか〜いお風呂に入りたくなりますよね。
人間もそうですがカピバラやサルなど、動物たちもお風呂に入っているのを見たことがあると思います。その中でも珍しがられることが多いカメのお風呂。 お風呂に入らなそうに思われがちですが、カメもお風呂に入るんです。
ケヅメリクガメは暖かい所に住む生き物なので、寒いのがとても苦手。 気温が下がると、代謝が落ちて腸内の動きが悪くなり糞が出なくなったり、食欲が落ちたり、行動が鈍くなったりします。 温浴させることで、代謝が上がり腸内の動きがよくなって、糞が出やすくなり食欲も上がり行動するようになります。また脱水や乾燥の防止にもなります。 温浴させるときは大きな容器にお湯を入れて、お湯に浸からせるのですが、温浴前は寒さで固まっていたカメキチも温浴をすると体が温まってくるらしく、次第に動くようになります。心なしか少し気持ちよさそう…?
冬の間は気温が低いため展示はしていないので、温浴しているところを普段はなかなか見ることはできないのですが、日曜・祝日に行っているイベントのドキドキコンタクトの時間に出ていることがあるので、遊びに来たら温浴しているところが見られるかもしれません!

(田村)



  新発見かも?
(2018年6月29日)
   
 
日曜・祝日に行っている、いろんな動物とふれあえるドキドキコンタクトというイベント。 何の動物が出てくるかはその日のお楽しみなのですが、出てくると結構人気なのがケヅメリクガメのカメ吉。 普段はコモンリスザルの展示場にいますが、この時間は外に出てきます。
カメといったら「歩くのが遅い」というイメージを持っている人も多いと思います。しかし、実際に歩く姿を見て「結構速い!」とびっくりする声がよく聞こえてきます。 昔話のうさぎと亀のお話があるように、カメはゆっくりのろのろ歩くイメージが強いですが、実は意外と速いです。

ケヅメリクガメは草食で野草が大好き。ドキドキコンタクトの時は外をお散歩できる時でもあるため、おいしい野草を求めていろんなところへズンズン歩いていきます。
また、ケヅメリクガメはリクガメの中で3番目に体が大きい種で、甲羅の大きさが平均で4050p、大きいもので90pにまで成長します。 カメ吉の現在の大きさは約55p。その大きな体でズンズン歩く姿は迫力満点です!
いろんな動物とふれあえるドキドキコンタクト。実際にふれあうことで新たな発見があるかもしれません。ぜひ動物たちに会いに来てください。


(田村)



 

 そろそろ。
(2017年10月31日)


 

今年も残すところ、あと2ヶ月。あっと言う間に1年が過ぎようとしています。徐々に公園内の木々の葉も色付き、朝や夕方の空気の冷たさに冬が近づいている事を感じるようになりました。動物達の展示場にも、寒さ対策としてヒーターが点灯し始めています。

ケヅメリクガメのカメキチは、最近寒くなってきたからか食欲が落ちてきました。爬虫類は、「変温動物」と言って、気温によって体温が変化する動物です。カピバラ舎の池に居るミシシッピーアカミミガメやクサガメは冬眠しますが、ケヅメリクガメは冬眠しません。しかし、寒いと食欲が落ちたり、風邪をひいて肺炎になってしまう事もあります。そのため、そろそろ展示は一時休止。暖かい寝室で過ごす事となります。リスザル舎の展示場ではご覧いただけなくなりますが、日曜、祝日の「ドキドキコンタクト」には出場予定です。カメキチの体調管理のため、ご理解下さいネ。


(藪)




 暖かくなってきたので。
(2017年4月15日)
 
       

寒かった冬が過ぎ、日差しもポカポカと暖かくなってきました。この時期は、大宮公園はお花見で賑わいをみせ、動物園にも来園者がたくさん来てくれてうれしい限りです。

さて、寒い冬の間、展示をお休みしていたケヅメリクガメのカメキチ。冬眠はしない種類のカメなので、暖房の効いた室内で過ごしていました。ドキドキコンタクトや温浴で目にした方もいるかもしれませんが・・・。4月に入ってから暖かい日にはリスザル舎で、日向ぼっこを兼ねて展示を再開していました。午前中は、舎内に日が当たるので、活発に展示場を闊歩していますが、午後2時を過ぎると、ちょっと見えにくい場所でじっとしています。まだ寒いと感じる時には、展示を中止する事もありますが、日の出ている暖かい日には皆さんに観察してもらいたいと思っています。リスザルのラベルの隣にケヅメリクガメのラベルがある時には、展示していますので、よく探してみてください。必ずいますから!(ラベルが無い時は、展示はお休みです。)


(藪)




 寒くなってきたので。
(2016年11月15日)
 
         

つい先日まで、ポカポカとしていたのに、一気に冬が近づいて寒くなってきましたね。

寒いのが好きな動物、苦手な動物、多種多様ですが、苦手な動物たちには保温用のランプを設置したり、ワラや乾草を布団の代わりに敷いたりして、少しでも寒さを凌げるようにしています。

ケヅメリクガメのカメキチも、寒さが苦手な動物です。寒くなってくると、あまり動かなくなり、餌の食いも悪くなります。そこで、温浴をして身体を温めてあげています。身体が温まると、動きも良くなります。また腸の動きも良くなり食欲が出てくるようです。いつも温浴の後は、一杯のビール・・・じゃなくて、いっぱい小松菜を食べるカメキチなのです。

これからが冬本番。カメキチは、健康管理のため閉園前に帰ってしまう事がありますが、ご了承くださいね。


(藪)




新しい仲間が増えました
(2016年10月29日)

  

この度、リスザル舎に新たな同居動物が増えました。ケヅメリクガメのカメキチです。

ケヅメリクガメは、アフリカ大陸のサハラ砂漠南の方、乾草したサバンナなどに生息しています。イネ科の植物や、低い木の葉や花、実を食べます。また多肉植物を食べる事により、サバンナのような所でも水分を摂取する事ができます。気温の高い昼間は、巣穴で休み、早朝や夕暮れ時に活動します。世界で3番目に大きくなるリクガメで、後ろ脚と尾の間に蹴爪(けづめ)状の突起があるため、この名が付きました。

同居初日は、リスザルやオウムたちが警戒し、鳴き騒いでいました。しかし、そんな事気にする事なくマイペースに餌をモリモリ食べていたカメキチ。朝抱きかかえて、展示場へ出して、夕方、抱きかかえて寝室へ戻します。今はまだ、抱えられる重さですが、世界で3番目に大きくなるリクガメ・・・。どこまで大きくなるのか。今から楽しみであり、ちょっと心配でもあり・・・。


(藪)




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