智光山公園

アジサイの花は?

アジサイの花はどれでしょう

アジサイ(ガク咲き)

アジサイ

関東は梅雨入りして、アジサイが見頃の季節となりました。ここ狭山市都市緑化植物園のアジサイ園でも、色づいてきました。

さて、このアジサイですが、花はどこにあるのでしょうか。

アジサイには装飾花と両性花が存在していて、一般的に花びらと思われている部分は装飾花の萼片に当たり花びらではありません。

装飾花は雌しべ雄しべが不完全の為、種を作ることが出来ません。これに対して、雌しべと雄しべが完全な状態で、種を残す事ができる両性花は、小さな目立たない存在です。ガク咲きアジサイの場合、装飾花に囲まれた中の、粒々に見えるのが両性花で、よく見ると、小さいながらも「雌しべ」「雄しべ」「ガク」でしっかり構成されているのがわかります。

よく目立つ装飾花は受粉を助ける虫たちに両性花のありかを知らせる役割を果たしているようです。

アジサイ(テマリ咲き)
小さな両性花と装飾花
装飾花の中心の雌しべが退化した不完全花

テマリ咲きのアジサイも、装飾花の隙間から中をのぞくと両性花が見えたりします。ただ、交配を繰り返す中で、両性花を持たない品種も出てきています。皆さんも、雨間の時間にじっくり観察してみて下さい。小さな世界を楽しんでください。

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