大宮公園小動物園

あまり知られていないであろう飼育係の仕事

佐々木飼育係

2024年4月15日

「飼育係の仕事」というと、みなさんがパッとイメージするのは
清掃・エサづくり(調餌:ちょうじ)・エサやり(給餌:きゅうじ)なのかなと思いますが、
その他にも行動観察・看板づくり・SNS投稿等々、飼育係の仕事は多岐にわたります。

今回の話題は色々ある飼育係の仕事の内のひとつ「動物舎・展示場の整備」です。

動物舎・展示場の整備が必要な場面はいくつかありますが、
例えば…
動物の飼育環境を改善する時
破損や劣化により問題が生じた時
来園者がより良く動物を観察できるようにする時などがそれにあたります。

実例をご紹介しましょう。

下の写真はキジ舎で行った、とある整備のビフォーアフターなのですが、どこがかわったか分かりますか?

整備前before
before
整備後
after

…正解は塗装です。

経年劣化により動物舎の塗装が剥げてきてしまったため、休園日や閉園後のタイミングを狙って塗り直しました。
せっかく魅力的な動物がそこにいても動物舎の剥げが目立ってしまっては魅力が半減してしまいますからね。

では、もうひとつ。

こちらもキジ舎。屋根上を整備したビフォーアフターです。

整備前
キジ舎の屋根上 before
整備後
キジ舎の屋根上 after

屋根の上は落ち葉が溜まりやすく、放置していると展示場に陽が入りにくくなってしまいます。
そうすると来園者に暗い印象を与えてしまうばかりか、日照不足により動物の健康に害を及ぼしかねません。

また、キジ舎(特にアナホリフクロウなどがいる並び)の屋根上は以前から野良猫が登る姿が度々見られていたのですが、
これもやはり動物に危害が及ぶ可能性があります。

そこで、屋根上の落ち葉や古くなったよしずを取り除くと同時に、野良猫が庇(ひさし)の下で休めないようネットでふさいで入れないようにしました。

 

どちらも非常に地味な整備作業ではありますが飼育係の重要な仕事です。
今月19日は「飼育の日(注)」ということもあり、飼育係の仕事の中でもあまり知られていないであろう内容を紹介してみました。 

(注)飼育の日
日本動物園水族館協会(JAZA)が2009年(平成21年)に制定。
419 しいく(飼育)」の語呂合わせから419日となりました。
動物園・水族館の役割を伝えることを目的として全国に広めています。

キジ舎の動物
 

 

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