フライングケージの大掃除
髙橋飼育係
2025年5月28日
専門学校を卒業して、
4月から大宮公園小動物園で働いている髙橋です。
クビワペッカリーとフライングケージの鳥類の飼育を担当しています。
働き始めてまだ1か月ですが、
自分が知らなかった動物の世話をしたり、
動物の飼育以外の業務もたくさんあることを知ったりして、
飼育係の仕事はとても大変だと感じました。
今回はその中でも特に大変だと感じた、
フライングケージの掃除の話をしたいと思います。
高病原性鳥インフルエンザ対策で閉めていたこともあり、
フライングケージの地面には大量の落ち葉が積もっていたのですが、
通り抜け再開や夏に向け緑を増やすためにそれらの掃除を行いました。
フライングケージは、広範囲の落ち葉を掃除しなければならないので、
効率良く回収するためにその日ごとに場所を決めて掃除をしました。
いざ落ち葉の片づけを始めてみると、
1日で終わると思っていた範囲を完璧にきれいにするのに丸2日かかったり、
30袋以上になる落ち葉を回収した時点で、
まだフライングケージの4分の1しか進んでいなかったり、
想像をはるかに超える量に驚きました。
先輩の職員に聞いたところ、
フライングケージの落ち葉掃除は今年は初めてということでした。
落ち葉が溜まると掃除も大変になるので、
今後は定期的に行おうと思います。
次にフライングケージのギンガオサイチョウ展示内に、
溜まっていた落ち葉を掃除しました。
ギンガオサイチョウはフライングケージ内に放し飼いでなく、
区切ったケージで飼育しているのですが、
その理由はギンガオサイチョウの食性にありました。
普段は果物などを与えていますが、
野性下のギンガオサイチョウは動物食も食べる事があり、
フライングケージにいるほかの鳥と一緒にすると、
ひなや卵を食べてしまう恐れがあるので、
一緒に展示することが出来ないということです。
ギンガオサイチョウの食性について、僕は担当して初めて知りました。
このように僕の担当動物の事もまだまだ知らないことも多いので、
少しでも理解ができるよう頑張っていきます。


そんなフライングケージですが4月29日より、
鳥インフルエンザ対策の緩和により通り抜けを再開しました。
またフライングケージは鳥類だけではなく、
爬虫類のケヅメリクガメの「かめ吉」も展示されています。
落ち葉を掃除している最中も暖かい日はよく動きまわっていたので、
訪れた際はぜひ探してみてください。

フライングケージ内の落ち葉はまだ残っているので、
掃除はこれからも続けていきます。
最後に、1か月働いて大変でしたが、
その分やりがいもありました。
今後も、動物が健康に毎日を送れるよう、
季節ごとに適切な管理を心がけたいと思いますので
よろしくお願いいたします。