大宮公園小動物園

厄介者は優れもの?

田村飼育係

2021年10月15日

公園内の木々が緑色からうっすら黄色に変わるこの季節、少々厄介なのが落ち葉。さっき掃除したばかりなのに、気づけば一面落ち葉だらけでがっかりなんてこともよくあります。しかし厄介なだけではなく、動物たちに活用できることが多く、優れものでもあります。

落ち葉のふかふかはミニブタたちにとって気持ちがいい敷材。落ち葉が増えてきたのでミニブタ舎にお昼寝用として落ち葉のプールを設置しました。気持ちよさそうにぐっすり寝てくれるのですがミニブタたちは他にも違う使い方をします。

設置するとすぐに全頭そろって落ち葉の中を鼻でほりほり。そして翌日もその次の日もほりほり。

すかさずチェックしに来たウー(♀)
ほりほりに夢中のフー(♂)
プーギー(♀)もほりほり
ポルコ(♂)は楽しそう
ダイキチ(♂)は興奮気味にほりほり

ミニブタは鼻で土を掘り返す行動(鼻掘り)をする習性があり、この落ち葉をほりほりしているのも鼻掘りのひとつです。鼻掘りは本能的な行動といわれており、ストレス発散にもなっているそうです。ふかふかの落ち葉を掘り返すのが楽しいのか、なかなかお昼寝用として使ってくれませんが、それはそれで楽しそうにしているのでしばらくはほりほり用の落ち葉として中に細かく切った野菜を入れたりして楽しめるようにしています。存分にほりほりを楽しんだ後、落ち葉のかさが減り寝床が整ったのか、ようやくお昼寝用として使ってくれるように。

寝心地もいいようでとても気持ちよさそうにスヤスヤ。

フー

初めはなかなか寝てくれなかったので落ち葉の量が多かったのかな?と思い、落ち葉を追加する際に少なめに入れていましたが、特に量は関係ないようで同じように新しい落ち葉が入ると夢中でほりほりして遊び、しばらくしたら寝床として使っていました。

ストレス解消にもなり、寝心地もいい。そして1つで2通りの楽しみ方があって、何度でも楽しめる。

落ち葉、園内のどこでもタダで手に入るのに非常にコスパがいい。

落ち葉はミニブタ以外の動物にも活用しており、防寒としてウズラやキジなどの鳥たちの敷材にしたり、アナグマやカピバラの寝床の敷材にしたり、いろんな動物たちの役に立っています。

ちょっと厄介だけど、動物たちに役に立つことが多くて助かるなあ。

ミニブタ舎に次から次へと落ちてくる落ち葉を掃きながらそんなことを考えていたミニブタ担当者でした。

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