「にぎわうカピバラ広場」茅野飼育係(♀)

2019.5.15

 史上最長のGWは多くのお客様に来ていただき、特にお子様の姿を見かけることが多かったです。お子様といえば、私が所属している東園のカピバラ広場にも、昨年10月30日に誕生した5頭のこどものカピバラがいます。
 カピバラは1年中繁殖することができ、平均4頭のこどもをうみます。交尾は陸上や水中で行い、妊娠期間は約150日です。出産予定時期が近づいてくるにつれて、お母さんである心音(ここね)のお腹が膨らんでくるのが分かりました。ただ本当に妊娠しているのか分からなかったため、私たち飼育係は「これはこどもがいるからなのか、それともただ太ってきているだけなのか」とやきもきしていました。そして10月30日の13時半ごろ、遠足で来ていたお子様たちが見守る中、約1時間半かけて5頭の赤ちゃんをうみました。うまれたばかりのカピバラは、毛は柔らかく、歯はちゃんと生えています(うまれた次の日から青草を食べていました)。
 当園では平成最後のカピバラということで名前は「へ・い・せ・い」それぞれの文字から始まるヘチマ、イワナ、セリナ、イリサといいます。もう1頭は平成30年にうまれたことから「30」のミツトと名前をつけました。  子育てですが、実はカピバラは自分がうんだこども以外でもおっぱいをあげ、同じ群れのメスたちで協力してこどもの面倒をみます。そしておっぱいを飲みながら1年半ほどで大人になります。
 うまれて約2週間後に体重測定をした時には2〜2.5sだったのですが、4月に測った時には8〜10sと約4倍も体重が増えていました。少しずつ大きくなっていますが、まだまだ小さい子カピバラです。ぜひ大きくなっていく姿を見守っていてください!

おっぱいを飲む仔カピバラおっぱいごくごく

>生まれたばかりの仔カピバラうまれたばかり

5月の仔カピバラ5月 大きくなりました

11月の仔カピバラ11月の様子

 

 
 

「開園記念のお話」繁成飼育係(♀)

2019.5.5

 本日は開園記念日でした。みなさまに支えられて、動物園は39歳を迎えました。 今年は10日間という長いゴールデンウィークで、たくさんの方々にお越しいただいています。出会う皆様の中には、生まれて初めて動物園に来るお子様もいれば、孫を連れて30年ぶりにきた、という方もいらっしゃり、長く多くの方に支えられていることがしみじみわかります。
 私自身は経験の浅い職員なのですが、企画調整という係にいると、これまで動物園を築いてきた大先輩との関わりや資料に触れる機会が多く、せっかくの機会ですので開園記念にちなんだお話をしたいと思います。

 埼玉県こども動物自然公園は、@こどもが動物と親しむ Aこどもが自然の中で情操と科学心を養う Bこどもがリラックスして遊べる、という3つの基本理念に基づき、昭和55年5月5日の「こどもの日」にオープンしました。

開園当日は35000人もの方々が来園しました昭和55年の開園式


 昭和55年のオープン時は北園の32haが開園し、今もおなじみのポニーコーナー、なかよしコーナー、乳牛コーナーなどの動物とのふれあいを中心とした施設が設けられ、26種406点の動物が来園する皆様を迎えました。
(現在 開園面積46.1ha、展示動物数およそ190種1730点)
開園準備はずいぶんと大変だったもので、オープニングセレモニーが正門前で盛大に行われる裏で、職員はなおもバタバタと展示準備を進めていたと、大先輩は話しています。

その後昭和56年にオーストラリア産動物が、さらに昭和57年にキリン舎とともにアミメキリンが4頭入園し、
昭和59年には、埼玉県とオーストラリア・クイーンズランド州との姉妹県州が締結されたとともにコアラの寄贈が約束されたことによって、昭和61年にコアラ舎とユーカリの温室が完成し、2頭のオスのコアラの来園が実現しました。

コアラの来園昭和62年 コアラの来園

ベネットアカクブワラビー盛大に迎えられたベネットアカクビワラビー


 さらに平成元年にはオオカンガルーが初来園しました。
(今年の開園記念日はオオカンガルー来園30年記念として、オリジナルピンバッジを配布しましたね!)
…と以上をはじめとする今も親しまれる動物が続々と入園しました。展示動物が増えるに従い、獣舎や展示場なども新設されていきました。

 39年という時間の中で、この動物園を構成する、動物や人、施設、催し物、様々な要素が、少しずつ、時に大きく変化してきました。乳牛コーナー付近にあったかつての乗馬コーナーも、17年前に小動物コーナーへと変わり、昨年一時閉鎖・解体、そして今年「エコハウチュー」へと変わっていきます。様々な変化の背景には、職員の様々な工夫と努力、悲しみと喜びがあり、そして来園者の皆さまの支えがあり、今も歴史を築いています。

これからもよろしくお願いしますこれからもよろしくお願いします

 5月1日に新元号「令和」が施行され、また新しい時代がやって来ました。これからも子どもたちが自然の中で動物と親しみ、人と動物との未来を繋ぐ動物園を築けるよう、未熟な私ですが、職員方と共に努力していきたいと思っております。埼玉県こども動物自然公園の「令和」がどのように変化していくのか、皆様どうか楽しみにしていてください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

 
 

「ポニーのコオ」芦澤飼育係(♀)

2019.4.25

 すっかり暖かくなり動物園日和が続くようになりました。 今日はこども動物自然公園に新しく来たポニーのお話です。最近ポニー乗馬コーナーに新しく「コオ」というポニーが来ました。こども動物自然公園に来てくれるポニーの多くは、他の場所で乗馬経験があります。だからと言って動物園に来てすぐに乗馬営業に出せるわけではありません。環境に慣らしたり人に慣らしたり他のポニーに慣らしたり。コオの場合は、乗馬経験はありますがそれは少し前の事なので、乗馬に耐えられる体作りから始まります。ポニーに索という長い綱をつけてこちらの号令で走らせたり歩かせたりする調馬索をしたり、複数のポニーたちを鞭で追って走らせる追い運動をしたりと、走って走って筋肉と体力をつけなければいけません。調馬索や運動をすることで体力や筋力がつくのはもちろん、飼育係との信頼関係や上下関係も出来ていきます。
 乗馬デビューはもう少し先になりそうですが、頑張って特訓中ですので、もし運動しているのを見かけたら応援してあげてくださいね。楽しみに待っていてください。

調馬索中の月雨調馬索中の月雨

ポニーのコオやってきたコオ

運動中のコオを見かけたら応援してあげてください追い運動の様子

追い運動の様子乗馬デビューに向けて準備中

 

 
 

「うんち」立野飼育係(♂)

2019.4.15

ミニブタのうんちミニブタのうんち

 そもそもうんちって何?
 うんちとは、食べたものが体の中を巡って、消化・吸収されなかったものを含む、水分や善玉菌や悪玉菌といった腸管内細菌、腸壁の古くなって剥がれ落ちた細胞からできていると言われています。そして人をはじめ、うんちの水分が占める割合は約70%なので、ほとんどが水分です。
 体の中を巡ってできたうんちは、飼育管理において重要な役割を果たしています。水分が多ければゆるいうんちとなり、水分が少なければかたいうんちになります。また、お腹の調子が悪く、便秘になっているかもしれません。なので、日々のうんち観察は大切なことです。
 そのため、動物がどのようなうんちをしているのか把握していなければいけません。 みなさんは、どれがどの動物のうんちかわかりますか?

ヤギのうんちヤギのうんち

ウサギのうんちウサギのうんち

ヒツジのうんちヒツジのうんち

モルモットのうんちモルモットのうんち

 僕が所属しているなかよしコーナーでは、よくヤギやブタが目の前でうんちしているところを見る来園者が、「ぎゃー!うんちー!」と若干悲鳴のような声を聞きます。また、「これは誰のうんち?」と聞かれることもあります。
これを見た方なら、もう大丈夫ですよね?

 なかよしコーナーには、おそうじセットがあり、飼育係になったように放飼場内のうんちなどをおそうじする体験をすることができます。
うんちを拾うことはとても楽しく素敵なことですが、ただ拾うのではなく、うんちを意識するとさらに楽しくなると思います!
うんちを見て、今日のヤギやブタたちの調子はいいかな?今日も健康だね!と思いながら、なかよしコーナーをお楽しみください。もちろん、他の動物たちのところに行ったときにも、うんちも観察対象にしてみてください。

動物たちのうんちばかり気にしていましたが、今日のみなさんのうんちは大丈夫ですか?
 

 
 

「平成の意味は”天地、内外ともに平和が達成される”だそうです」佐々木飼育係(♂)

2019.4.5

 4月に入り、新しい年度が始まりましたね!
 先日、「令和」という新しい元号が発表され、ニュースで連日取り上げられていますね。僕はこの間、夢で「光和」という新元号が発表される夢を見たので、半分当たって中途半端に嬉しい気分です。
 新しいことが多いこの時期ですから、動物園の新しい楽しみ方についてお話ししたいと思います。

 みなさんは動物園に遊びに来るとき、なんとなーく全体をまわって、動物を目の前にしてはなんとなーく「かわいいねー」と感想をもらしてはいませんか?
 もちろんそれもアリで、動物園で楽しい時間を過ごしていただければ本望なのですが、何かを意識することでさらに楽しめるチャンスが広がると思います。

 例えば、「動物の名前に注目する」!
 ワオキツネザル・・?

ワオキツネザルワオキツネザル

 文字だけ見ても何のこっちゃですが、本物の動物を目の前で観察すれば気付くはず!
 輪っか模様の尾っぽで「ワオ」。キツネのような顔つきをしたサルで「キツネザル」。あー、なるほど。それでワオキツネザルか!とかね。
 観察してもピンと来なければスマホで調べてみてください。きっと知らなかったことが分かって気分が良いと思いますよ。新しい発見というのは子どもにとっても、大人になってもステキな体験です。

 そして、個人的にオススメの楽しみ方は「動物との接し方に注目する」です!
 動物園ではウサギ・モルモットのふれあい、乗馬体験、乳搾り体験、動物に直接ふれるチャンスが多いです。また、なかよしコーナーやカンガルーコーナー、ペンギンヒルズなどでは動物と同じ空間に入れるところも多いです。
 早くさわりたいからって、走って近付いたら動物は驚きます。みなさんもそうですよね。知らない人がいきなり走って近付いてきたら、そりゃ驚きます。
 じゃあ、どうやって近付いたら良いかな?そんなことを考えながら動物と接すれば、きっと動物の反応もいつもと違うはず。

ペンギンヒルズペンギンを近くで観察するには・・?

なかよしコーナー直接ふれるチャンス!

 うまく接することができなかったら近くの飼育係に聞いてみてください。上手に接するポイントを教えてくれますよ。そうそう、「飼育係とお話しする」というのも1つの楽しみ方ですね。飼育係がすぐ近くにいる、これは埼玉県こども動物自然公園の大きな特徴の1つですよ!活用しない手はありません。
 ぜひ、動物園でもっともっと楽しみを広げてみてくださいね!!

 話はふりだしに戻り、「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められているそうです。令和元年、動物園で人と動物が心を寄せ合って文化が生まれ育てば素晴らしいなと思う今日この頃。
 

 
 

「ついに目撃!トウキョウサンショウウオ産卵の瞬間」豊田獣医(♂)

2019.3.25

 冬が終わり、日に日に暖かくなるこの時期は、毎年、心と体がウズウズしてきます。なぜかって?それは、厳しい冬を耐えてきた野生のいきものたちが、園内のあちこちでその姿を見せてくれるようになるからです。そんな大好きないきものたちの中で、今回はトウキョウサンショウウオについて書くことにしました。

メスを待つオスのトウキョウサンショウウオトウキョウサンショウウオ

 動物園には、昔から野生のトウキョウサンショウウオがすんでいます。彼らはカエルやイモリなどと同じ両生類(りょうせいるい)の仲間ですが、普段は落ち葉の下や土の中で生活しているため、めったに姿を見ることができません。ただ、1年のうち2月から3月は産卵のために一斉に水場に集まってくるので、その姿をみるチャンスです。毎年この時期になると、園内の沢や水たまりに産み付けられている卵を見ることができます。ただし、卵はだいたい夜に産むらしく、昼間には卵は観察できても、おとなのサンショウウオに出会えることはまずありません。
 「いったいどうやって卵を産んでいるんだろう?」
 気になって、サンショウウオに詳しい先輩や知り合いに聞いてみると、
「産卵はまずメスが卵の一部を水中の枯れ枝や落ち葉にくっつけて、そのあと複数のオスがメスに抱きついて、メスのお腹から少しだけ出た卵を口でくわえて引きずり出すらしい」
「!!?」
さらに、
「産んだばかりの卵は青白く光っているようにみえるよ」
「!!!? それはみたい!!」
ということで、夜の観察が始まりました。ですが、相手は野生のいきもの。そんなに都合よく産卵現場に遭遇することはできません。
 観察を始めて1年...2年...3年。ついにその時がきました!

2頭のメスが産卵中産卵中のメスたち

 いつものように、よく卵が産み付けられている池に行くと、水中の枯れ枝に絡みついている2頭のトウキョウサンショウウオが!よくみるとお腹からは卵が出ていて、その先っぽは枝にくっついています。叫びたくなる気持ちを必死に抑えて、サンショウウオをびっくりさせないよう息をひそめて観察を始めました。産卵を始めているメスの周りには3〜4頭のオスたちがウロウロしています。このオスたちがそのうちメスに抱きつくのだろうと思っていた矢先、メスが自分で卵をくわえてお腹からツルンと引きずり出しました!出てきた卵は水を吸う前でまだフニャフニャですが、青白くきれいに光っているように見えます。その後、オスがどうするのか気になるところでしたが、残念ながら時間切れ。必死に産卵しているサンショウウオにも負担があるだろうと思い、今回はこれで退散することにしました。

水を吸って膨らんだ卵水を吸い膨らんだ卵

 飼育している動物はもちろんですが、いきものたちの観察には毎回違う発見や感動があります。ちなみにこのトウキョウサンショウウオですが、現在、絶滅の危機に瀕しています。この貴重ないきものがこれからもずっと動物園で過ごしていけるよう、環境を守りながら観察を続けていきたいと思います。
 

 
 

「雨の日の動物園」内野飼育係(♀)

2019.3.15

 3月に入り暖かい日が多くなりましたね。動物にとっても、私たち人間にとっても過ごしやすい季節がやってきました。今年の冬は雪も降らず、雨もほとんど降りませんでしたが、やっと最近雨が降るようになってきました。雨の休日はみなさん何をして過ごしますか?家でのんびりしたり、映画を見たり・・・といったところでしょうか。雨の日の動物園はというと、もちろん開園しています。が、やはり遊びに来る方は少ないです。雨の日にわざわざ動物園に行こうと思う方は少ないのでしょう。しかし、雨の日の動物園もまた、いつもと違う面白さがあるんです。今回は、雨の日の乳牛コーナーについてお伝えしたいと思います。

ウシのジャスミン顔を出すジャスミン

 まず、いつも外の運動場に出ているウシはというと、牛舎の中でそれぞれ部屋の中にいます。部屋の前の通路からウシを見るので、結構近くで観察できます。ただ、注意しなくてはならないのが、ウンチとおしっこです。しっぽが上がるとウンチかおしっこが出ます。通路の方に少し飛んでしまうこともあるので気を付けてください。また、部屋から顔を出していたり、名前を呼ぶと触ってもらいに来るウシもいるので、そんな時はウシとふれあうチャンスです。優しく触ってみてくださいね。

 次に、園内で放し飼いになっているマーラです。雨の日は出てこないのでしょうか・・・。いやいや、雨が降っていてもマーラに出会うことはできます。もちろん、雨に濡れたくないマーラたち、いつものように芝生や土の上でゴロゴロしている姿は見られません。マーラたち、どこにいるのかというと・・・

牛舎に入るマーラ牛舎内に入っていったり

ウシの運動場で雨宿りするマーラウシの運動場の屋根の下にいたり

私たちと同じですね。雨に濡れない場所で雨宿りしていることが多いです。園内の雨宿りできる場所に行くとマーラに出会えるかもしれません。見つけた時はそっと見守ってあげてくださいね。

 このように、雨の日の動物園もまた、いつもと違う動物の姿を見ることができ、意外と面白いところがあります。また、屋根の下で行うウシの乳搾り体験は雨の日でも開催しています。 天気の良い日はもちろん、雨の日でも諦めずに動物園に遊びに来てみて下さい。
 

 
 

「ポニーは仲良し?」小松飼育係(♀)

2019.3.5

 みなさん、春がだんだん近づいてきましたね。
 私は昨年4月から埼玉こども動物自然公園に所属し、もうすぐ一年が経とうとしています。今回は私の担当しているポニーコーナーの見どころを紹介します!
 ポニーコーナーのポニーは夜間個別の馬房で過ごしますが、日中は外の広い放飼場で一緒に過ごしています。そのため日中はポニー同士がコミュニケーションをとる様子を観察することができます。
 群れの仲間との優劣関係を確認するために、耳伏せ(威嚇)、歯見せ(威嚇)、噛む(攻撃)、逃げる(逃避)、避ける(回避)、蹴り(防御)といったケンカをしている時もあるのですが、、、
 私が見てほしい行動がこちら!!

2頭のウマたち反対から見た図

愛とソラ、互いにカミカミお互いの首あたりをカミカミ




 さて、みなさんこの2頭のポニーは何をしているのかわかりますか?
 なんだかお互いの首のあたりを噛んでいるのですが、ケンカをしているのでしょうか?

月雨(母)と大地(息子)月雨と大地

 いえいえ、これは馬同士のグルーミングと呼ばれる行動でいわゆる親愛行動なのです。仲のいい馬同士でたてがみのあたりから首肩背中をカミカミします。自分では手の届かないところをお互いに噛み合っているのです。
 つまり、このグルーミング行動は仲良しの証しなので見ると心がほっこりします。特にみられるのは上の写真の愛♀とソラ♂、そして親子である月雨(母)と大地(息子)です。

 どのポニーとでもやるわけではなく、仲良しのポニーとの行動なので、珍しい組み合わせを見つけると飼育係でも今日○○と○○がグルーミングしてたよ!と話題になることがあります。
オス同士でも、体高に差があってもやりますよ。

体高差に注目です月雨とクリオ

体高差があってもグルーミングします大地とケンタ

愛とソラと大地かまって

時にはこんなことも…

 愛とソラがグルーミング中だけどソラに遊んでほしくて背中に顎を乗せる大地

 ぜひみなさんも、ポニーコーナーに来てこの行動を見かけたら、個体看板と見比べてどのポニーが仲良しなのか見つけてみてくださいね。
 

 
 

「目を引かれる魅力的な羽」後藤飼育係(♀)

2019.2.25

 みなさん、こんにちは!寒い日が続いていましたが最近はポカポカ暖かくなってきましたね。 しかし、まだ寒い日がやってくるかもしれないので油断せず過ごしていきましょう!
 さて、今回の題名をみて思い浮かぶ動物はなんでしょう?きっと一度は聞いたことがある名前かなと思います。
 その羽を広げている姿をみかけると足を止めてついつい見入ってしまいます。

 今回紹介する動物とは・・・、
 クジャクです!!
 想像通りでしたか?今回は当園で飼育しているインドクジャクについて触れていきたいと思います。

 まず、クジャクといって思い浮かべるものってなんでしょう?わたしは、きれいな羽を広げている姿が思い浮かびます。 みなさんはどうですか?
 実はあのきれいな羽をもっているのはメスではなくオスです。なぜオスの方がきれいな羽を持っているかというと、メスに アピールをして気に入られるためです。他には自分の縄張りを主張するためにも使うこともあります。 あのきれいな羽は「飾り羽」と言います。実はずっと広げていているわけではなく、ずっと飾り羽を持っているわけでもありません。
 いつ羽を広げている姿を見られるかというと、それは3月〜7月の繁殖期の時期になります。 そして繁殖期が終わると残念ながら抜け落ちてしまいます。 飾り羽がない時期にお客様から「羽ひろげてくれないかなー?」といわれると心苦しくなります。3月〜7月の間が見られるチャンス ですのでその時期にぜひいらしてください。
 しかし、残念ながら「何月何日何時何分に羽を広げます!」というのはわかりません。毎日広げているわけでもなく、午前中だったり 午後だったりと様々です。根気と運を兼ね備えて遊びにきてください!
 文章だけだと羽の生えかわりの様子がいまいちピンと来ないと思うので、分かりやすいように飾り羽が抜け落ちたころから 生えそろうまでを写真を並べてご紹介します!

12月の飾り羽半分くらい生えそろったころ 〜12月〜

11月の飾り羽少し生えてきたころ 〜11月〜

2月の飾り羽ほぼ生えそろいました 〜2月〜

1月の飾り羽あと少し! 〜1月〜

 いかがですか?生えそろった姿はとても美しいですが、生えそろう途中の姿はかわいらしく感じました!

 それと、羽だけではなく繁殖の時期にはおもしろいものが聞けます。クジャクの鳴き声って聞いたことがありますか? 実はネコのように「にゃーお!にゃーお!」と鳴きます。うっそだー!と思う方はぜひ自分の耳で確かめに来てみてくださいね。 クジャクに限らず、動物の繁殖の時期というのは普段見られない貴重な姿が見られると思うので、動物の繁殖の時期を調べてみてから 動物園を訪れてみると新しい発見ができて楽しみが1つ増えるかなと思います。
 最後に…
 羽が生えそろう前と生えそろった後の写真を並べてみたのでぜひ見比べてみてください。 これを見て少しでもクジャクに興味を持っていただけたらとても嬉しいです。
 これからもみなさんに楽しんでいただけるように励んでいきたいと思いますので宜しくお願いします!ご来園をおまちしております!!

2月に羽を広げた様子完成!!

10月に羽を広げた様子生え始めたばかりに広げた貴重なシーン

 

 
 

「花粉はやっかい者?」齊藤(ゆ)飼育係(♀)

2019.2.15

 最近は雪が降ったかと思えば暖かい日もあり、不安定な気候が続いていますね。私は早く春になり暖かい気温に落ち着いて欲しいですが、花粉症の方には厳しい季節になります。特に、スギは北海道と沖縄県を除く全地域に分布しているので毎年悩まされている方が多いと思います。そんなスギの花粉が大好きな動物がホンシュウモモンガです。
 ホンシュウモモンガはモモンガの中でも日本の本州、四国、九州で生息している種類ですが日中は樹木の空洞に潜んでいて夜になると活動を始めるため野生の彼らに出会うことは難しいです。生活のほとんどを木の上で過ごし、木の実や葉、果実、昆虫を食べます。
 飼育しているホンシュウモモンガにスギの枝をあげると枝の皮を剥いだり、トゲトゲした葉も器用に食べ、花粉のたくさん詰まった雄花もおいしそうに食べます。その後に残った葉が減った枝と花粉で黄色がかったフンをきれいに片づけるのが私の仕事です。
 今年も花粉の飛ぶ量が多いそうですが、私が花粉症になったらおいしそうに花粉を食べる彼らの姿を思い出して乗り切ろうと思います。

杉の雄花を食べるホンシュウモモンガ杉の雄花を食べるホンシュウモモンガ

スギの雄花スギの雄花

ホンシュウモモンガヒノキも気になる!

巣箱から出てきたホンシュウモモンガ暗くなると出てきます

 

 
 

「動物園でのバレンタイン」新舘飼育係(♀)

2019.2.5

 2月14日はバレンタインデー!みなさん、チョコの準備は順調ですか?
 今回は動物園で行われているバレンタインイベントの準備についてお話します。
動物園では、“HAPPY VALENTINE 2019”が2月2日(土)から2月24日(日)まで開催しています。園内3か所にバレンタインフォトスポットが設置されてたり、クイズ&スタンプを実施しています!フォトスポットでは、ペンギンやカワウソの水槽にハート模様などのシールを貼りました。一度貼ったシールははがすことが難しいので、慎重に貼っていくことが大変でした。流行の‘‘インスタ映え‘‘ができるように試行錯誤!作業中、ペンギンたちがシールを気にしているのかのぞきに来て、なんだか応援されている気分になりました。運が良かったら下の写真のように、泳いでるペンギンと一緒に撮影できるかもしれませんよ!ぜひ、職員たちが準備したフォトスポットで写真を撮ってみてはいかがでしょうか?
 また、クイズ&スタンプでは、園内をまわってスタンプを集めたり、クイズに挑戦できます!3つ以上から全部うめて案内所へ持っていくとプレゼントが・・・??どなたでも参加できますのでぜひお楽しみください。

ペンギン水槽前のフォトスポットペンギンと2ショット!

シールを貼る職員〜作業風景〜

正門前のフォトスポットバレンタインの記念にどうぞ!

カワウソ舎ガラス前のフォトスポットコツメカワウソ舎のフォトスポット

 

 
 

「仔ヤギ成長記録」桑原飼育係(♂)

2019.1.25

 新年を迎えたと思ったら、もう1月も終わり・・・月日が過ぎるのは早いものです。動物の成長も早いもの。今回は、私の担当しているヤギの成長のお話をしようと思います。
 ポニー乗馬の向かい側、ヤギのえさやりでお馴染みの場所。そこに私の担当しているヤギたちがいます。その中の1匹、キララ。キララは2017年4月30日に生まれました。その時の体重は約2kg。一般的なヒトの赤ちゃんよりも、少し軽いくらいの大きさです。母ヤギのベルからお乳を貰い、毎日約100〜150gずつ体重が増えていき、1ヶ月後には体重が約4.9sほどになりました。この頃には、ベルたちと同じエサの乾草を少しずつ食べるようになり、体もどんどん大きくなっていきました。生後2ヶ月を過ぎると、頭から角が生え始め、元気に飛び跳ねたり走り回ったりしていました。さらに生後6ヶ月、すくすくと成長していき体重は約17s。ベルが小柄だったこともあり、この頃には体の大きさはベルと同じくらいになっていました。それでも時々お乳をねだるので、ベルはお尻を浮かせながらお乳をあげることもしばしば・・・。
 生まれてから1年後、体重は約35s。さらに38s・・45s・・・どんどん大きくなっていき、現在は体重約51s。あと3か月で2歳になります。体もがっちりとして、角も大きく伸びて立派なオスのヤギになりました。それでもまだ甘えん坊なところもあり、母ヤギのベルに寄り添って日向ぼっこしたり、一緒にエサ箱の中で寝ていることがあります。
 今年も色んな動物の赤ちゃんが生まれると思います。生まれたその時だけでなく、成長の様子も楽しんでいただけたらと思います。

生後1か月 片腕で抱えられます生後1か月 片腕で抱えられます

生後2日のキララ生後2日 なんとか踏ん張って立っています

現在のキララ現在のキララ もう持ち上がりません

生後6か月のキララ生後6か月 まだ膝の上に乗せられる大きさ

 

 
 

「寒い時期の味方」大竹飼育係(♀)

ちぢれているヒツジの毛ちぢれている毛

2019.1.15
年が明けてあっという間に2週間が経とうとしていますね。これから寒さが一層強くなりますが、対策はできていますか?冬になると暖かい格好でおでかけしますよね。そこで、私たちの防寒対策に役立っている動物を紹介します。
 その動物は、春に刈った毛が伸び、冬になりふっくらとした「ヒツジ」です。今回は特にヒツジの毛、羊毛についたお話したいと思います。
よく耳にするウールは一般的に羊毛のことを指します。羊毛は見た目がもこもことしていて暖かそうで、触ると少しベタベタとしています。
そして、暖かいだけではなく高い機能を備えているのです。羊毛の特徴として伸びちぢみしやすく保温性があり、水をはじいて湿気を吸収し放出もします。加えて、汚れにくく燃えにくい、消臭作用もあるなどなど・・・羊毛にはすばらしい性質があります。
また、繊維をよーく見てみると、細かくちぢれたつくりになっています。ちぢれていると、繊維の間に空気をためることができて、熱が逃げにくくなるのです。そのため、羊毛はセーターやマフラー、毛布などに使われて、身につけた私たちもぽかぽかになるんですね。

毛刈りした羊毛毛刈りしたもの

 毎年春に毛刈りした羊毛は部分ごとに仕分けて洗った後、糸にしたりフェルトにしたりしてたくさんの時間と手間をかけてセーターなどになっていきます。
こども動物自然公園では、毎年だいたい4月〜6月に仔ヒツジを除く全頭を毛刈りします。多いときは1頭から5s近くとれるときもあります。そんな重い毛を背負っているヒツジも大変そうです・・・。

コリデールとサフォーク左がコリデール、右がサフォーク

 気温が低くなり、すでに羊毛のお世話になっていた人も多いのではないのでしょうか?私も気づいたらウール素材を身につけているくらい手放せません。
これを見て本物の羊毛もどれくらい暖かいのか気になったら、なかよしコーナーにいるヒツジたちにぜひ会いに来てみてください!顔の黒いサフォーク種と顔の白いコリデール種で毛のちがいを体感してみるのも楽しいですよ。ふれあうときは急に触ろうとするとびっくりしてしまうので、ゆっくり近づいてやさしくすればきっと快く触らせてくれますよ。静かにそっと毛に指をいれてしばらくすると、じんわりとヒツジの暖かさが伝わってきます。ヒツジによって毛に個性があるのも面白いポイントです。来園する際は暖かい格好でどうぞ!

 

 
 

「ペンギンヒルズにたのしい時期がやってきた!」 西田飼育係(♀)

巣箱の中のペンギンペア巣箱の中のペンギンペア

2019.1.5
あけましておめでとうございます。毎日寒いですが、身体動かしていますか?
ペンギンヒルズはいま、とてもたのしい時期になっています。 そう、繁殖期!
プールで泳いているだけがペンギンではありません! フンボルトペンギンの繁殖期ならではの行動がたくさん観察できますよ。運動がてらぜひ動物園へ!

 ペンギンヒルズには現在33羽のフンボルトペンギンがくらしています。そのうち、ペアになっているのは13組26羽です。通年ペアで行動しているフンボルトペンギンですが、繁殖期には、さらにきずなを深めるために、ペアで一緒に鳴いたり、オスがメスの後ろから覆いかぶさるようにして、翼でパタパタ叩く行動が観察できます。 「ケンカしてる」ように見えるかもしれませんが、フンボルトペンギンの愛情表現ですので、ご安心ください。
 そして、ペンギンヒルズの一番の特徴である、地形を利用した高さ4m以上の緑の丘。この丘には巣箱があります。繁殖期には多くのペンギンが巣箱周りにいます。ペンギンがこの斜面を頻繁に上り下りして、プールと巣箱を行き来する姿がみられるのも繁殖期ならではです。観覧通路を通って巣に帰るペンギンもいるので、この時期は特に間近でペンギンを観察できるチャンスでもあります。

鳴き声が響きます鳴き声が響きます

 さて、みなさんはペンギンの鳴き声、聞いたことありますか? 繁殖期にオスは自分の巣箱のまわりで大きな声で鳴いて、なわばりをアピールします。このオスの鳴き声、個体差があるんですよ。伸びのある声で鳴くペンギンもいれば、かすれた声のペンギンも。鳴いていたらぜひ聞き比べてみてください。
 繁殖期には他にも、巣材にするために草を口でくわえて何度も運ぶ姿や、ペアで新しい物件(巣箱)を探し歩いていたり、なかよく羽づくろいしていたり、いろいろな行動が観察できます。ペンギンヒルズのあちこちで、活発に行動しているペンギンたちを観察するのは、とても面白いのですが、実はちょっと心配なことがあります。

それは ペンギンたちが繁殖準備でそわそわしていてエサを食べに来ない こと。
ペンギンヒルズでは一日2回、ペンギンのランチタイムというエサやり体験を行っています。普段なら、ランチタイムが始まる前にはペンギンたちが集合して、まだかまだか、と待っていてくれるのですが、繁殖期に入ると巣箱で過ごす時間が多く、なかなかエサを食べに来てくれません。待っているのは繁殖に関わっていない若いペンギン、若いペンギンカップルの他に数羽だけの時もあります。エサを食べていてもそわそわ落ち着きがなく、ランチタイムが終わる前にさっさと巣に帰っていくペンギンもいます。 この少ない羽数で大丈夫なのか!?参加するお客様全員のサカナを食べてくれるのか!?と私たちは毎回ひやひやです。ただ、ランチタイムの途中で遅れてくるペンギンもいるので、なんとか全員に体験してもらえていますが、この時期は、ランチタイムが始まる前のペンギンたちの集まり具合がとても気になります。
 ペンギンたちがそわそわしているのは、自分の巣箱が気になって仕方がないから。長い時間、巣箱を留守にしていると他のペンギンに巣を横取りされてしまうかもしれません。ゆっくりエサも食べていられません。

まとまって帰りますまとまって帰ります

 ランチタイムに集まっていたペンギンたちも、終わりの合図、拍手の音で解散します。ペンギンたちはプールにも入らず、すぐに巣箱へ帰ります。何羽かまとまって帰る姿は、他の時期にはなかなか見られません。ペンギンの後をそーっと、ゆっくりついていくと、そのペンギンの巣箱が分かります。いま、タマゴを温めているペアもいますので、春にはかわいいヒナが誕生するかもしれません。

 ペンギンのランチタイムの時間だけ来て、エサをあげたら帰ってしまうあなた!もったいないですよ! 一日を通してペンギンヒルズのペンギンたちを観察してみてください。繁殖期ならではの行動ももちろんですが、個性の違いやペンギン同士の関係など、きっとおもしろい発見がありますよ。
 

 
 

2018年