『キリンの出産』和久井飼育係(♂)

2019.11.25

 キリンの担当になってもうすぐ9年になるということに最近気づきました。長かったような、あっという間だったような・・・。
 こんなにも長い間キリンの担当をしていると、うれしい出来事や悲しい出来事をたくさん経験させてもらいました。その代表格はなんといっても出産です。この9年間に7頭の繁殖に関われたのは、とても幸せなことだなぁと思います。
 みなさんはキリンの出産を見たことはありますか?見たことない方がほとんどだと思います。なので、今回はキリンの出産をご紹介したいと思います。

 キリンの出産は大変です。まず妊娠期間が長いです。どのくらいかというと450〜470日、約1年半です。
 1年半かけておなかの中で育ったあかちゃんは、まず前肢から出てきます。その時、蹄は白い靴を履いているようにみえます。後肢も同様です。これは、蹄の先端でおかあさんのおなかを傷つけないためで、しばらくすると固くなります。

キリン出産前肢が出てくる前肢が最初に

キリン出産、前肢の次は頭が出てくる次は頭

 前肢が出るとおかあさんはちょっと休憩。そして次に頭が出てきます。頭が出たらまた少し休憩して今度はゆっくり少しずつ首が出てきます。肩のあたりまで出てきたらまた少し休んで、最後にずるっと産まれ落ちてきます。ここまでにかかる時間は大体どのキリンも4~5時間くらいです。
 うまれたてのあかちゃんの頭には、キリンの特徴である角が見当たりません。一見角が無いように見えますが、ちゃんとあります。うまれてくる時に産道に引っかからないように、おかあさんを傷つけないように角がぺたっとねているのです。うまれて数時間後には徐々にたち上がってきます。

キリン無事に生まれて座っている子無事に生まれました

キリン出産首まで出てくる首まで出るとあと少し


 うまれた赤ちゃんは10〜20分後には立ち上がり、ミルクを飲みます。ミルクを飲む姿を見るとやっと無事に出産が終わった〜!と安心できます。見ているこちらもかなり疲れます。でも、あの瞬間の何とも言えない感覚が最高に好きです。
これからもみなさんにキリンのあかちゃんを見てもらえるように、そして、キリンの繁栄のために繁殖を頑張っていきます。見守っててください。

子キリン顔アップ、角が徐々に目立ちます徐々に角が目立ってきます

立ち上がっている子キリンすぐに立ち上がります

 

 
 

『それってもともと?』寺内飼育係(♀)

2019.11.15

これでも野生色!これでも野生色!

 「オカメインコ」「セキセイインコ」。聞いたことや見たことがある、飼ったことがあるよ!という方も多いのではないでしょうか。
 そこで思い返してみてください。みなさんが知っているそのインコ、どんな色をしていますか?ペットとしてもお馴染みの小型のインコたち。野生の色もカラフルですが、人がつくりだした色も。パステルカラーのセキセイインコ、白とグレーのオカメインコなどなど…は、もともとは突然変異でうまれた色変わりの鳥たちから品種改良されたものです。
 バックヤードで作業をしていると、「学校にいる青はいないね」「全身黄色のインコを飼ってたよ」なんて声もよく聞こえてきます。が、当園で展示しているのは「野生色」の個体です。
 「野生色」とは、その字の通り、野生で暮らす個体の色ということ。セキセイインコでは黄色い頭に黄緑色の体、オカメインコでは黄色い顔周りにオレンジの頬、グレーの体です。そこに木の葉や日光に紛れるまだら模様や雌雄で羽色の違う部分があったりします。
 「野生」と聞くと、地味で目立たなくて隠れてしまう色…というイメージ、ありませんか?黄や緑ではかなり派手な気がしますよね。でも、そんな目立ちそうな羽の色も、実際に枝や葉っぱの中にはいるとあら不思議!ぱっと見ただけではわからないほど、ちゃんと紛れ込んでしまったりもするんです。
 東園ピクニック広場のインコたちには、原産地オーストラリアの植物、ユーカリの枝を差しています。こちらはコアラからのお下がりです。中に入れると早々に、葉や皮をかじってみたり、ひたすら葉っぱを落としたり…特にオカメインコたちは忙しそう!動物にもみなさんにも、少しだけでも現地での雰囲気を味わってもらえたらうれしいです。
 普段よく見るお馴染みの鳥たちにも、野生のすみかがあります。みんな知ってる身近な鳥たちを通して、ぜひ野生の姿やその環境にまで想像を膨らませてみてくださいね!

軸をいじいじ軸をいじいじ

葉っぱ落とし切りました葉っぱ落とし切りました

 
 

 
 

『当たりまえ?』滝澤飼育係(♂)

2019.11.4

 皆さんは、牛乳は好きですか?私は、牛乳が大好きです。大好きと言えば私のおじいちゃんは、ご飯に牛乳をかけて食べるほど大好きでした。 さすがにその食べ方をしたことはありませんが…。
 余談はさておき、当園は、ウシを飼育しています。人気の体験イベントである【ウシの乳しぼり体験】も行っています。

乳搾り体験乳搾り体験

 この体験は、命の大切さや牛乳のあたたかさなどを知っていただくイベントです。牛乳を出すことが出来るのは、赤ちゃんをうんだお母さんウシで、 本来この牛乳はお母さんウシが赤ちゃんのために出しているものです。それを我々人間は分けていただいているということ。だからこそ、 大切に牛乳を飲んでもらいたいということを多くの人に伝えられたらと思います。そしてこれがウシを担当として飼育する乳牛コーナー 全員の大切なお仕事です。

 皆さんは、牛乳がどのようにして食卓に並んでいるかは知っていますか?
 簡単に説明したいと思います。
 ウシから牛乳を搾る→工場に運ぶ→計量→検査→冷却→貯乳→ゴミをとり除く→均質化(ホモジナイズ:脂肪球を細かくする)→ 加熱殺菌→冷却後貯乳→包装→出荷検査→冷蔵→出荷

 とたくさんの過程をへて皆さんの元に届いています。どうですか?皆さんは、たくさんのウシ、たくさんの人達によって安心・安全に牛乳を 飲むことが出来ています。今まで当たりまえに飲んでいた牛乳が大切に想えてきませんか?
 もし、牛乳がなくなってしまったらたくさんの食べ物が作れなくなってしまいます。皆さんが普段食べている物にも牛乳は使われています。 牛乳は身近な物だとは思いますが、人間にとってはなくてはならない物です。我々は、ウシに感謝し、牛乳を大切に飲まなくてはいけませんよね?
 人は、たくさんの動物によって生かされています。命をいただくという事の大切さ。お腹いっぱい食べ物を食べられるという事の ありがたさに日頃から感謝をしましょう。牛乳って飲めて当たりまえ?お肉って食べられて当たりまえ?いいえ、当たりまえではありません。 どれも動物の命からいただいている物です。いつも大切に食べるようにしてくださいね。そして、ご飯を食べる前は、命をいただくという 意味の『いただきます』を忘れないようにしましょう。

ウシに感謝ウシに感謝

牛乳ってあたたかい牛乳ってあたたかい

 
 

 
 

『カピバラ・ワラビー広場の困りごと』中村飼育係(♂)

2019.10.25

 涼しくなってきて天気が良ければまさに絶好の動物園日和ですが、この時期特に困ることもあります。それはサシバエの対策。サシバエは吸血性のハエで、カピバラたちも毎年被害にあっています。サシバエが活発になるこの時期は、カピバラたちの周りを何十匹も飛んでいます。そしてカピバラの足にとまり、吸血しています。カピバラの足は毛が短くて、サシバエにとって絶好の吸血ポイントです。足をよく見てみると血で真っ赤になっていることも…。
 そこで今年はサシバエ対策としてハッカ油を使った虫よけを試しています。ハッカ油を用いた虫よけは畜産業界や動物園でも徐々に広まってきている方法です。さっそくハッカ油をサラダ油で希釈してカピバラの足に塗ってみたら、効果あり!塗った場所にサシバエがとまらなくなりました。虫よけの効果が局所的であったり、塗った場所の毛の色が変わってしまうといった点もありますが、しばらくはこの方法を試してみようと思います。

虫よけ塗布虫よけ塗布

サシバエに刺された跡サシバエに刺された跡

 
 もう一つ困ったことがあります。それはベネットアカクビワラビーが人に慣れすぎてきしまった事です。通り抜け方式の広場のため、ある程度、人に慣れてくれるのはワラビーにも人にも良い部分があるのですが、最近は慣れすぎてしまい来園者が真横にいても気にしないほど。来園者が広場に入ろうとして扉を開けた隙に、ワラビーが広場の外に行こうとすることもたびたび起こります。今は脱走防止策の二重扉によってなんとか防がれていますが、この時期増える遠足の団体は園児が通りやすくするため、前後二つの扉を同時に開けっ放しにすることもしばしば…。扉の改修工事は計画されていますが、まだすぐには着手できない状況です。職員も重々気を配ってはいますが、ご通行の際にはワラビーたちのためにもこのことを思い出して頂けると嬉しいです。

広場入口扉の近くで食事中のワラビー広場入口扉の近くで食事中のワラビー

 

 
 

『なかよしコーナーのヤギにご注目!』石坂飼育係(♀)

2019.10.21

 今回は、なかよしコーナーのヤギたちの紹介をします。 8月にオスヤギの「ヒロト」と交換で、なかよしコーナーに仲間入りしたばかりの「ムク」という名前のオスヤギがいます。ムクは、今なかよしコーナーにいるメスのヤギたちにはいない牛のような白黒模様の柄をしています。 名前の由来は「ムクゲ」という花です。ムクがなかよしコーナーにやってきたのは8月26日、その8月26日の花が「ムクゲ」だったんです。

オスヤギのムクムクです!

 まだまだ体がメスより小さいですが、これから大きくなったらムクも立派な父親になってくれると期待しています! 人懐っこく、人が近くに来ると近づいてくることもあるので遊びに来た際には声をかけてあげてくださいね!
 今回はメスのヤギも1頭紹介します。薄茶色の体をしていてとっても立派な角の持ち主「ウメ」です。ウメはお腹が大きいので妊娠中ですか?としょっちゅう聞かれますが、妊娠はしていないんです…。 実はウメ、絶賛ダイエット中!! 
 最近は気温も下がってきたので運動のために園内を飼育係と一緒にお散歩しています。ダイエットが目的のお散歩なのに、落ち葉をむしゃむしゃ食べてしてしまうことも少なくなく…。 食欲の秋ということもあり食欲旺盛!ではなく、ウメは1年中食欲旺盛!他のヤギたちとエサの取り合いのケンカをしても体が大きいのでほとんどのヤギには勝てちゃうんです。 ウメと同じ年に生まれたメスのヤギはおらず、小さい頃から母親のおっぱいも独り占め!すくすくと育ち大きく立派な体になったので、ケンカだって強いんです。
 ですが、お母さんのことが大好きな甘えっこのウメもそろそろ母親になる年齢になりました。出産をするには、もう少し体重を落とさないといけません。 飼育係と一緒に頑張ってダイエットをして痩せたら、ウメのこどもが見られる日が来るかもしれません!
 ウメのお散歩ルートや時間は飼育係次第なので、タイミングがいいとお散歩中のウメに 園内で会えるかも!?もし、見かけたらダイエットを応援してあげて下さいね!

ヤギのウメ最近のウメ!

ヤギのウメこどもの頃のウメ

 

 
 

『ギンガオサイチョウの繁殖』西田飼育係(♀)

2019.10.04

ギンガオサイチョウ7月30日巣立ちギンガオサイチョウ7月30日巣立ち

 昨年に引き続き、今年もギンガオサイチョウのヒナが巣立ちしました。今年は2羽のヒナです!! 4月14日にメスが巣箱にこもり、5月28日にヒナの声を確認しました。オスは毎日せっせとエサを運んでくれていましたし、ときどきヒナの鳴き声も聞こえていましたので、巣立ちの日をとても心待ちにしていました。そして、7月30日に巣立ったヒナはなんと、2羽でした! でも実は、巣立つ前からヒナが2羽いるのではないか、と予想はしていました。なぜなら昨年と違って、オスがエサを運ぶ量がほぼ倍だったからです。
 私たちは、飼育するどの動物でも毎日、一日どんな様子だったか、エサの量や内容など、細かく記録をとっています。普段のことをしっかり把握しておくことで、いつもと違うことがあった時、すぐに気づくことができるからです。鳥の場合、繁殖期にはオスメスの行動、エサの食べ具合や好み、給餌量、気温、いつ抱卵し始めたか、いくつ産卵したかなど、繁殖に関係があると思われるデータはすべて記録します。もし繁殖が失敗して、ヒナが途中で死んでしまっても、記録を見直すことで、原因をみつけ、次につなげることができます。
 サイチョウ類はメスが木のうろ(樹洞・じゅどう)にこもって産卵し、子育てを行い、ヒナが巣立つまでメスも巣から出てきません。 その間は、オスがメスとヒナへ、エサを運び続けます。メスが巣にこもっている間、巣の中の様子を見ることはできませんので、オスの行動をしっかり観察することが重要です。特に、給餌したエサに対して、オスがどのエサを選んで、どのくらい運ぶのか、何をいつ、どのくらい残すのか、かなり細かく記録しました。

ヒナのふ化〜巣立ちまでの動物性タンパク質給餌量の比較ヒナのふ化〜巣立ちまでの
動物性タンパク質給餌量の比較


 ギンガオサイチョウのエサは、普段は数種類のフルーツとサイチョウ用のペレット(固形飼料)です。繁殖期、特にヒナを育てている間は動物性タンパク質(昆虫やネズミなど)を追加であげています。この動物性タンパク質をあげる量は、昨年の給餌データがあるのでそれを参考にしました。ただ、オスがエサを運ぶ量や勢い、エサの残し具合などをしっかり見て最終的に量を決めます。
 フルーツとペレットを運ぶ量は、昨年とそれほど違いはありませんでしたが、動物性タンパク質を運ぶ量が今年はとても多かったのです。昨年はヒナの声が聞こえてから、11日目あたりで、オスが動物性タンパク質を運ぶ量が一度減りました。しかし、今年はいつまでたっても増える一方。 「どれだけ食べるのか!?」と様子をみていましたが、28日目でやっと運ぶ量が減りました。この時点で、「もしかしたらヒナ、2羽いるかも!?」と予想できたのです。
 今年はヒナ2羽が巣立ち、一安心。ですが、まだまだ仕事は終わりません。細かく記録した昨年と今年の細かなデータを比較してまとめます。そして、まとめたデータをしっかり見直し、また来年の繁殖成功につなげていきたいと思います。
 

 
 

『なんでこんな名前?』鈴木飼育係(♀)

2019.9.25

 みなさんはマタコミツオビアルマジロを知っていますか?
 私は、最初に聞いたときに響きが不思議な名前だなと思いました。調べてみると「アルマジロ」とはスペイン語で武装した小さな物の意味でした。確かに触ってみると、固い背中を持ち、しっかりとした爪もあり、本当に鎧で身を守っているかのように見えます。そして、「マタコ」は地名で「ミツオビ」は3本の帯という意味だそうです。硬い背中には三本の帯のように分かれている部分があります。

マタコミツオビアルマジロ足の爪前肢の爪がけっこう大きいです

マタコミツオビアルマジロ横向き写真体の中央が3本の帯状です



マタコミツオビアルマジロ丸まった姿頭と尾まできれいに丸まります

 世界には多くのアルマジロがいます。みなさんはすべてのアルマジロが丸くなると思っていませんか?私も以前は、どのアルマジロも丸くなると思っていましたが、実は、丸くなるのは今回紹介している「マタコミツオビアルマジロ」と「ミツオビアルマジロ」の2種です。意外にも少ないことに驚きですね。他のアルマジロは完全には丸まらずに、敵から身を守るときはうつ伏せになり身を守ります。
 野生下では主にアリやシロアリ、小さな昆虫などを食べています。当園では、ゆで卵、ミルワーム、ドッグフード、葉を食べるサル用のペレット(固形飼料)、小松菜、煮人参、煮サツマイモ、リンゴ、キウイ、その他に週に3回コオロギも与えています。意外かもしれませんが野菜からフルーツ、昆虫まで様々なものを食べています。   餌を与えると器用に鼻でお皿の中を嗅ぎまわって、一番好きなゆで卵から食べ始めます。小さな口で少しずつ食べる様子はなんともかわいらしいです。のんびりしていそうですが、夜間はけっこう動き回っているようで、朝になるとエサ皿がいつも違う場所に移動しています。
 夜行性なので、展示では丸まって寝ていることが多いですが、名前だけでなく、見た目や行動などおもしろい動物です。動くまで辛抱強く観察してみてください。
そして、彼らを飼育しているエコハウチューには日本初公開となるグンディ、キボシイワハイラックス、ウスイロホソオクモネズミたちも展示しています。


 

 
 

『ニホンリスのお話』荒井飼育係(♀)

2019.9.13

今日は待ちに待った新小動物舎「ecoハウチュー」のオープンの日です!みなさんはご覧になれましたか?わたしのお気に入りの動物は日本初公開のウスイロホソオクモネズミです。よく見るとしっぽの先が白いのです。ぜひ注目してみてください!

動物園はecoハウチューオープンの話題でにぎわっています。しかし、ecoハウチューにはいない小動物も…あれ、リスがいない…と思った方!リスは「どんぐりのもり」にいますよ!現在は工事のため、大変見づらくなっておりますが、毎日元気よく走り回っています!今回はecoハウチューオープンにちなみ、少し忘れかけられている、ニホンリスのお話をしたいと思います!

今年4月、1年ぶりに展示が再開したニホンリス。展示している2頭は1〜3月に大宮からきたばかりでした。そのため初めは落ち着かず、飼育係の一挙一動にも緊張した様子で反応するような日が続きました。
それでも毎日世話をしているとだんだん慣れて様子が変わってくるもので・・・
9月に入ってからは、エサを持っていくと「エサくれー!」と言っているように金網に張り付いてくるようになりました。
エサは毎朝写真のように、くるみ、バナナ、ニンジン…とたくさんの種類を与えます。

エサまち「エサくれー!」と言わんばかりに待ってます

ニホンリスのエサニホンリスのエサ

2頭のニホンリスの食べている様子をみていると、食べ方に違いがあることに気がつきました。エサ皿を置くとすぐに来てバナナを食べるリス、私が少し離れてからエサ皿にきてヒマワリの種を食べ、満足するとクルミをもって巣箱の上に行くリス。全く見分けがつかなかった2頭のニホンリスを少しだけ見分けることができました。個体を見分けることは飼育係として大切なことです。体調管理にも繋がっていきます。これからも食べている様子見守っていきたいと思います。

シャワーに近づくリスシャワーを浴びに近づいてきた!

エサとリスどれから食べるかな?

本日(9月13日)は涼しい日となっていますが、9月とはいえまだ気温が高い日が多いです。これは8月の写真ですが、最高気温30度超えていたときは、リス舎の温度を少しでも下げるため、土や枝などにシャワーをかけていました。 最初はびっくりして巣箱に隠れていたのですが、次第にシャワーを一身に浴びるくらい近くに来るようになりました。
まだまだ暑い日もあるようなので、熱中症に気を付けて園内をお楽しみください。
開園してすぐに「どんぐりのもり」に行くと「カリカリ、カリカリ…」とクルミをかじる音が聞こえてくるかも…
 

 
 

『アニマルステージminiが始まります!』須賀飼育係(♀)

2019.9.5

 あっという間に夏休みが終わり、もう9月になりましたね!動物園では、今月から一大イベントが始まります。 それは「アニマルステージ」です。動物園では毎年春と秋に、動物の能力や特技、日頃のトレーニングの成果をみなさんの前で披露する「アニマルステージ」を開催しています。
 今年も9月21日(土)〜11月17日(日)の毎週土日に行います。実は、今回はいつもとは少し違うステージなんです!今回は「アニマルステージ”mini(ミニ)”」! 普段は野外ステージという大きな芝生の広場がある場所で行っていますが、工事の関係で今年はその場所が使えなくなってしまいました。 そのため、なかよしコーナーで開催することになりました。
 野外ステージで行う時よりも場所が狭いので、こじんまりとしていて寂しい印象にならないだろうか・・・と最初は悩んでいました。でも、それを逆手にとって「普段はなかなか出せない動物」をみなさんに見てもらおうと考えました! 例えば、「広い場所では小さすぎてよく見えない動物」や、「今まであまりステージに出ていなかった動物」などなど・・・。 さらに、おなじみの動物でも行う内容を変えてみたり・・・と、楽しいステージになるよう考えています。
 どんな動物が何をするのかは、当日のお楽しみになりますが、いつもとは一味ちがうアニマルステージにするべく、トレーナーも動物も猛練習をしています!ぜひ遊びに来てくださいね!

※9月14日 お知らせ
アニマルステージ"mini"ではミニブタの出演を予定しておりましたが、9月13日、埼玉県内で「豚コレラ」が発生したため、感染を防ぐため、出演と展示は中止させて頂きます。
またミニブタだけでなくクビワペッカリーも同じく展示中止となります。
私どもとしても大変残念ではありますが、ミニブタたちを感染から守るため、ご理解の程よろしくお願いいたします。(豚コレラは人には感染しません)

新人トレーナー頑張ってます新人トレーナー頑張ってます

マウス猛練習中

 

 
 

『夏に思い出すことは・・・』 高玉飼育係(♀)

2019.8.24

 昨年に引き続き今年の夏も暑かったですね。8月といえば動物園ではナイトズーを開催しています。日が落ちて、少し気温が下がった夜の園内、楽しんでいただけましたか? 私のいる企画調整係という部署は、ナイトズーでライブ演奏やビンゴ大会の担当をしていているため、毎年夏は準備に追われ、あっという間に過ぎてしまいます。気が付けば8月も残り1週間となっていました。
 ところで、8月の動物園というと私は「かわいそうなぞう」という絵本を思い出します。同年代の方でしたら、夏休みに課題図書として読んだり映画を見たことがあるのではないでしょうか?「かわいそうなぞう」は第二次世界大戦中に上野動物園で起こったことを題材とした絵本で、読むたびに平和の大切さを感じずにはいられません。戦前戦後、上野動物園で園長を務められた古賀園長さんは、戦争が終わって6年後、各国の園長が集まる国際会議に出席されたのち、各国の園長さんへのお礼状に「Zoo is the Peace(動物園は平和そのものである)」という文章を入れたそうです。
 ナイトズーでにぎわっている園内を歩いているとき、ふと古賀園長さんの言葉を思い出しました。上野動物園の開園は1882年、約140年の歴史があります。来年5月、埼玉県こども動物自然公園は開園40周年を迎えます。大先輩にならって「Zoo is the Peace」の言葉を忘れずに、次の40年も動物たちと一緒に平和な80周年目を迎えることができるよう願っています。

『天馬の塔』『天馬の塔』も40年間園を見守っています

正門ナイトズーでにぎやかな正門

 

 
 

『ワラビーの展示場にこんな生き物も同居!』(二場飼育係♀)

2019.8.15

 東園のコアラの観覧通路をぬけると、ミナミコアリクイやフタユビナマケモノ、シマオイワワラビーの展示が続いています。シマオ イワ ワラビーは名前の通り、岩場にすむワラビーで、長い尾にはきれいなしま模様があります。岩場にすむだけあって、上に高くジャンプするのがとても得意で、1メートルくらいの段差はトントンと、軽く登ってしまいます。  
 7月はじめにお母さんのおなかの袋から初めて顔を出した赤ちゃんがいて、最近は少しの間、袋から出てくるようになっています。小さな赤ちゃんの尾にも、お母さんとそっくりのしま模様があります。お母さんは出てきた赤ちゃんを盛んになめて世話をやいてあげています。お母さんの袋は大きくふくらんでとても重そうですが、それでも軽々と展示場にある4mほどの高さのタワーの上まで登っていきます。
 よく、どうやってあそこに登ったんだろう、どうやって降りるんだろう、という来園者の声がきこえてくる事があります。しばらく観察していると、このワラビーの素晴らしい身体能力を見ることができるかもしれません。

>かいがいしくお世話するお母さんワラビーかいがいしくお世話するお母さん

顔を出したシマオイワワラビー顔を出しはじめました



  ところで、このワラビー展示場のすみにワラビーが水を飲めるように、小さな池が作ってあります。浅くて、時々水を換えて掃除をするので底まできれいに見通せます。
 今年はこの池にヒキガエルのペアがやってきて産卵しました。卵が良く見えるので、 展示場の掃除や餌やりの時に観察していました。卵は間もなく無事に孵り、たくさんのオタマジャクシが泳ぎはじめました。卵がうみつけられてからは池の掃除をせずに見守っていたので、餌になる藻や落ち葉があり、みんな仲良く大きくなっていきました。やがて後ろあし、前あしが出てきて、最後にしっぽが短くなっていき、とても小さなヒキガエルがたくさん池から上陸していきました。雨を待って一斉に上陸したようで、雨の翌日には池はすっかり元通り、静かになっていました。大人のヒキガエルはとても大きくて立派なのですが、こども達はとても小さく、これから無事に大きくなっていくんだろうかと心配していたところ、しばらくして少し大きくなったこどもを何頭か展示場の周りの草むらで見かけました。無事成長しているこども達がいるようです。
 自然豊かなこども動物自然公園では、展示動物のほかに、たくさんの小さな野生の生き物にも出会うことができます。動物たちを見て楽しみつつ、そんな小さな生き物にも注目してみるとおもしろいかもしれませんよ。

ヒキガエルのペア4/15 ヒキガエルの卵

ヒキガエルのペアヒキガエルのペア

4月27日 元気に泳ぐオタマジャクシ4/27 元気に泳ぐオタマジャクシ

blog20190725-1.JPG4/21 オタマジャクシの形になってきました

5月31日 前あしも出てだんだんしっぽが短くなります5/31 前あしも出てだんだん
しっぽが短くなります

後ろ足が先に出てきます後ろ足が先に出てきます
 

6月7日 上陸したて 元気でね6/7 上陸したて 元気でね

みんなで雨を待って上陸しますみんなで雨を待って上陸します

7月12日 体長2〜3pくらいになっていました7/12 体長2〜3pくらいになっていました

 

 
 

『グンディの導入』 藤嶋飼育係(♂)

2019.8.6

 前回(昨年末)に小動物舎リニューアルにむけてドイツなどの動物園に視察に行った話を書きましたが、ついに情報も解禁されたので今回は新規導入された「グンディ」について書きたいと思います。

アクアズーデュッセルドルフの展示アクアズーの展示施設

 グンディはドイツの「アクアズーデュッセルドルフ」から来園しました。この園はグンディの血統登録の担当者がいる動物園で、視察でも多くのことを教えてもらいました。
 来園に際しても、彼らと一緒に血統登録担当者のサンドラさんが一緒に同行してくださり当園の施設に関してもアドバイスをいただきました。

 そんなグンディの飼育の難しさはペアや群れ作りにあります。群れで生活している動物ですが、意外と排他的な性格のようで、他個体のにおいにとても敏感だということです。ペアをつくる際には相手の飼育施設のにおいを少しずつ混ぜて徐々に相手を認識させます。けがや病気などさまざまな理由で群れから分けなくてはいけない場合もたった数日分けただけでその群れに戻れなくなることも多くあるようです。また、同じ群れの中でも突然闘争が始まりその個体を追い出したり、時には殺してしまうこともあるそうです。
 そのため、グループごとに掃除用具を用意しにおいが移らないようにしています。エサ入れを洗うスポンジさえもそれぞれで用意しています。当園でも初めての飼育ですのでより気を使いながら飼育をしています。
 ちょっと飼育は大変ですが、岩の上を軽快に動き回る姿や特徴的な足でグルーミングをする姿など魅力あふれる彼らをたくさん観察してもらえるように試行錯誤しながら新しい施設のオープン準備をしています。もう少し準備に時間がかかってしまいますが楽しみにお待ちください!

グンディ全身岩の上を軽快に歩き回る様子は必見です

グンディアップ人に対する警戒心は少ない個体もいます

 

 
 

『ニホンキジの雛が産まれました!!』 小松飼育係(♀)

2019.7.25

 だんだん梅雨から夏の暑い時期になってきましたね。
さて、埼玉県こども動物自然公園に入園するとおそらく最初に見られる動物!

 それはニホンキジとシラコバトでしょう!!
みなさんがいろんな動物へ向かうその前にひっそりとお出迎えしているのですが、春の時期はニホンキジもシラコバトも産卵の時期でした。

 現在展示しているニホンキジは、雌が昨年来園し当園の雄とお見合いしたのちに皆さんに展示できるようになりました。つまり現在展示しているニホンキジのペアは今年が初めての繁殖でした。今年の産卵個数はなんと12個の卵を産みました。が、しかし神経質な性格の雌であったこともあり1度も卵を温めるそぶりを見せません。雄があちこちに卵を転がしたり、卵をつつく行動も見られました。そのため有精卵であるかどうかを確認するためにも一部の卵を人工孵卵しました。

 結果2羽のニホンキジの育雛に成功しました。この2羽は温め始めて23日経った日に自力で殻を割り朝確認すると、すでに殻から出てピーピー言っていました。1日経つと餌を置けば自分で食べることが出来ました。それから日に日に体重が増えて、同時に羽が生えそろっていき、今では小屋の屋根まで飛ぶことができるくらいとても元気に育っています。  キジは複数羽同じスペースで飼育することが難しい為、この2羽は皆様には見ていただく機会が今のところないのですが、ぜひこの2羽の親鳥を観察してみてください。特に雄はとても綺麗な羽の色をしています。

餌を置くと自分で食べられます餌を置くと自分で食べられます

自分で殻を割り出てきました自分で殻を割り出てきました

1ヶ月近く経つと羽がだいぶん生えそろいました1ヶ月近く経つと羽が大分生えそろいました

日光浴日光浴

高いところ大好き高いところ大好き

現在、顔つきも変わりました現在、顔つきも変わりました

 

 
 

『キリギリスの謎』 豊田飼育係(♂)

2019.7.16

 みなさんはキリギリスという昆虫を知っていますか?「アリとキリギリス」といえば、誰もが一度は聞いたことのあるお話ですね。でも、実際にキリギリスの姿をみたことのある人は少ないのではないでしょうか?
 キリギリスはバッタの仲間で、原っぱなどにすんでいます。警戒心が強いため、なかなか姿をみることは難しいのですが、6月下旬から7月になると草むらの中で「ギーッ、チョン」という特有の鳴き声がきこえてくるので、その存在を確認することができます。  動物園内ではキリギリスに近い仲間は何種類か観察できますが、キリギリスは私が働き出してから一度もみたことがありませんでした。先輩に聞いても過去にみた人はいないようです。
 しかし昨年、キリギリスらしき声を園内で初めて耳にしました。きき違いかもしれないと思い、声のするほうへ静かに近づいていくと、茂みの中で鳴いているキリギリスの姿がありました。いつもなら園内未確認の生きものをみつけると大喜びするところなのですが、今回はちょっと事情が違います。

・・・このキリギリスは一体どこからきたのだろう?

 動物園の外から自力で入ってきた個体(自然分布)なら良いのですが、昆虫の仲間はしばしば植木などに卵や幼虫がくっついていて、人の手によって持ち込まれることがあります。人為的に持ち込まれた生きものは条件次第では一気に繁殖して個体数を増やし、結果的に元々その場所に暮らしていた生きものたちの食べものやすみかを奪ってしまうことがあります。
 近年では珍しい長梅雨ですが、梅雨が明けるとバッタたちは一斉に活動を始めます。園内のキリギリスたちがこれからどうなっていくのか、嬉しさ半分、不安半分で注意深く耳を傾けていきたいと思います。

警戒心が強く野生では全貌をみることは難しいです警戒心が強く野生では
全貌をみることは難しいです

キリギリスの全体写真キリギリスの全体写真

 

 
 

『ウシの出産』 内野飼育係♀

2019.7.5

うまれたばかりのウシのチャコうまれたばかりのチャコ

 ご存知の方も多いかもしれませんが、乳牛コーナーでは5月18日に仔牛がうまれました。ガンジー種のメスで名前はチャコです。お母さんはガンコで、75%のガンジー種です。というのも、初めはホルスタイン種にガンジー種を掛け合わせ、そこからガンジー種の血を濃くしてきました。その為、当園でガンジー種として登録されたウシは、ガンコに続きチャコで2代目です。現在元気成長しているチャコですが、うまれてくるのは少し遅めでした。
 5月18日に出産したガンコですが、出産予定日は5月10日でした。初産ということもあり、予定日から日が経つにつれ、難産になってしまうかと私たちも不安でした。出産日当日は、夕方になると落ち着きがなくなり、しっぽを上げるものの上手くいきめず、ウンチを出せませんでした(ウシはウンチをする時にしっぽを上げます)。ガンコに落ち着きがなくなってから約3時間後、破水しそこからはあっというまでした。破水後は仔牛が前脚から出始め、その後スタッフが見守る中、無事20分くらいで出産を終えました。新米お母さんウシとなったガンコですが、出産後すぐに赤ちゃんの濡れた体をなめて、よくお世話をしていました。出産を終え、親子の無事を確認したら後はお母さんウシに任せます。ちなみに、出産時は、私たちスタッフだけでなく周りのウシたちも見守っていました。特に向かいの部屋のコハルは顔を出して見ていました。
 出産直後の仔牛を見たときは、濡れていたので当然ではあるのですが、こげ茶色でした。乾いてもこげ茶色かな・・・と言っていたら、次の日には色が薄くなっていました。お母さんのガンコと同じ色です。茶色に白い柄が入っています。額にも白い柄が入っていますが、これもガンジー種の特徴です。体重は40kgで、とてもよくお母さんのおっぱいを飲んでいました。赤ちゃんウシは生まれて最初の1週間はお母さんウシと一緒に過ごしますが、その後部屋を移動し、別々に過ごします。というのも、お母さんウシが出す牛乳の量はとても多く、ウシによっては1日で40Lまで出ます(改良によりたくさん出るようになったため)。しかし、仔牛が1日に飲む牛乳の量は多くても6Lです。おっぱいに牛乳が残っていると病気になってしまうので、私たちが全部搾ります。そして仔牛に飲ませてあげ、その残りを人間が飲むものとして出荷しています。私たちが普段飲んでいる牛乳はこのように赤ちゃんをうんだお母さんウシからいただいているものです。
 もうすぐ2か月になる仔牛のチャコですが、まだ哺乳体験も行っています。徐々に離乳していっている為、哺乳体験ができるのももう長くありません。哺乳してみたい方はお早めにご来園ください。また、人に触られるのが好きなので、哺乳体験が終わってもぜひ会いに来てください。

 ちなみにですが、先日マーラの赤ちゃんもうまれました!とてもかわいいのですが、まだ小さく部屋の中にいますが、もう少し大きくなり、みなさんが見られるようになるのを楽しみにお待ちください。

マーラの赤ちゃんマーラの赤ちゃんもすくすく成長

しっかりした顔立ちになってきたウシのチャコしっかりした顔立ちになってきました

 

 
 

『休園日のポニーたち』 岡田飼育係♂

2019.6.26

 4月からポニー舎に所属となりました岡田です。今回は担当しているポニーたちの休園日の1日と、ウマの生活について紹介したいと思います。
 普段開園しているときは、ポニー舎前にある放飼場(砂の広場)にいるポニーたちですが、休園日には乗馬コースに出しています。乗馬コースには芝生が生えていて、ポニーたちはそれを好んで食べています。1日中食べています。本当にずっと食べています。
そんなに食べ続けられるものか疑問に思う方もいるかと思いますが、ポニーを含めるウマという生き物は腸が非常に長く、想像しているよりもたくさん食べることができるのです。
 野生下のウマは1日に10時間以上も草を探し食べているといわれています。当園にいるポニーたちも食べることが大好きなので、芝生が生えている乗馬コースでリフレッシュしています。
 それと食べることだけでなく、寝ることも疲れをとるのに大事なことです。ウマは夜の間1回に30〜40分の睡眠を繰り返し、1日に2時間ほどしか寝ない動物なのですが、動物園のポニーたちは寝ることも大好きで、昼の間も気持ちよく寝ています。
 また、休園日には普段やっている手入れや調教をしないので、ゆっくりと休めます。 こんな風に休園日は元気に皆さんに会えるようにゆっくりと休んでいます。 来園された際はぜひ、ポニーたちに会いに来てください。

ぐっすり眠る道産子の大地ぐっすり眠る道産子の大地

芝生を食べるポニーたち芝生を食べるポニーたち

 

 
 

「プレーリードッグのこどもたち」 長谷川飼育係♀

2019.6.15

 梅雨になりましたね。雨が降ったり止んだりじめじめした天気が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。雨になると動物たちも屋内や巣穴で雨宿りしていることが多くなりますね。プレーリードッグ達も雨の日はなかなか出てきませんが、雨が上がって晴れ間が見えるとエサの青草や竹の葉を食べている所を見ることができます。与えている竹の葉は実はレッサーパンダの餌の竹です。捨ててしまう短い竹の葉を与えています。園内の除草などで出た食べられる草はプレーリードッグの餌になる事も多いのです。
 最近、プレーリードッグはこどもが産まれました。巣穴から出てきてもう大人と同じ葉っぱを食べています。小さな手で一生懸命餌を食べる姿がとてもかわいらしいです。時にはこどもたち同士でじゃれ合っている姿を見ることも。こどもたちが小さいうちは、カラスに連れ去られないように放飼場の上に黒いネットが張ってあります。少し見づらいかもしれませんが、こども達が大きくなるまで見守っていただけると嬉しいです。
こどもは全部で5頭です。大人は7頭。全部見られたあなたはラッキーです!全頭見つけたらぜひ近くの飼育員に教えてください!実は放飼場の中に入って作業をしたりするため飼育員のユニフォームを見ると警戒して巣穴に隠れてしまい、姿が確認できないことがあります。いつも警戒されないようにそっと近づいています。特に梅雨の時期は巣穴にこもっていることも多く、確認がなかなか難しいので全頭の元気が確認できるととても安心できます。開園直後や夕方頃などエサを食べに出てくる時がおすすめです。小さいうちにぜひ一度会いに来てくださいね!

ネットを張った放飼場ネットを張った放飼場

プレーリードッグ親子プレーリードッグ親子

 

 
 

「園内にある森の教室」 佐藤飼育係♀

2019.6.5

森の教室森の教室

 まるで夏のように暑い5月が終わり、6月が始まりました。6月といえば梅雨の季節ですね。もし雨の日の動物園に遊びに来るようでしたら、「森の教室」で雨宿りはいかがでしょうか?
 この森の教室を管理することも飼育係のお仕事なんです。
森の教室の中はどうなっているかというと、動物と植物の本が置いてある図書コーナーや標本コーナーがあり、これらを自由に見ることができます。また、土曜日には工作教室も行っているんです。更に、現在は期間限定でカンガルー博物館が開催中です。
 カンガルー博物館では、元上野動物園の飼育係である中里龍二さんから寄贈して頂いたたくさんのカンガルーグッズの中から選りすぐりのものを展示しています。見たことがありそうなものからこんなグッズもあるんだと思うようなものまで、面白いグッズがありますよ。その他、当園のカンガルーの歴史がわかるパネルも展示してあります。カンガルー好きにはたまらない内容となっていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※カンガルー博物館は6月末まで開催中です。

標本コーナー標本コーナー

図書コーナー図書コーナー

準備中!準備中!

工作教室の作品工作教室の作品

見たことありそう見たことありそう

こんなものもこんなものも

 

 
 

「テンジクネズミの赤ちゃん」田村飼育係(♀)

2019.5.24

出産前のお腹出産前のお腹はパンパン

 なかよしコーナーで体験できるもののひとつに「モルモットのコンタクト」があります。 動物園に遊びにくる方々の多くは、一度は体験したことがあるのではないでしょうか? ちょうど1年前にもモルモットの記事を投稿しました。そのなかでも説明したとおり、モルモットの方が一般的には有名な名前ですが、正式な和名は「テンジクネズミ」といいます。「モルモット」は俗称です。そして今日は「“テンジクネズミ”の赤ちゃん」についてお話します。

 テンジクネズミの妊娠期間は、59〜72日です。胎児の数の平均は2〜4頭ですが、1頭や5頭の場合も時々あります。数が少ないと胎児の体が大きく育つので、すこし大きい個体がうまれ、反対に胎児の数が多いと、1頭あたりの体はすこし小さくなります。妊娠4週目あたりから、お腹をさわると胎児がいるのも確認することができます。
 うまれてきた赤ちゃんは、毛も歯も生え揃って、目も開いています。おとなのテンジクネズミがそのまま小さくなったような状態です。色も品種も様々でうまれてからのお楽しみです。うまれて1時間もしないうちに歩き始めます。赤ちゃんなのでもちろん母乳も飲みますが、すでに歯が生えているので、生後2日目くらいからは柔らかい餌も食べ始めるようになります。なので、おっぱいは2つしかありませんが、5頭うまれてもちゃんと育つことができます。生後20日頃からは親と同じものを食べられるようになります。

 そして、生後2〜3か月くらいで、少しずつ人前にだす練習を始めます。いきなり抱っこができるようになるわけではありません。動物の成長に合わせて少しずつ段階を踏んで抱っこデビューを目指します!
 その次は、橋渡りデビューです。集団行動するテンジクネズミの習性を利用して、橋を渡っておうちにかえる姿を見ることができますが、1発目ではスムーズにはいきません。ですが、数回やってみると思いのほかすぐに渡れるようになります。先輩達の後ろを一生懸命追いかける姿も最初のうちしか見ることができないので、もしそのタイミングで立ち会うことができたらぜひ応援してあげてください!
また、親子展示も不定期ですが実施しています。今度、遊びにきた際にもし赤ちゃん達がいたらそーっと観察してみてくださいね!

おっぱいおっぱいは2つ

出産直後の親子出産直後の親子

青草を食べてます親子で青草を食べてます

手のひらサイズのこども手のひらサイズ

 

 
 

「にぎわうカピバラ広場」茅野飼育係(♀)

2019.5.15

 史上最長のGWは多くのお客様に来ていただき、特にお子様の姿を見かけることが多かったです。お子様といえば、私が所属している東園のカピバラ広場にも、昨年10月30日に誕生した5頭のこどものカピバラがいます。
 カピバラは1年中繁殖することができ、平均4頭のこどもをうみます。交尾は陸上や水中で行い、妊娠期間は約150日です。出産予定時期が近づいてくるにつれて、お母さんである心音(ここね)のお腹が膨らんでくるのが分かりました。ただ本当に妊娠しているのか分からなかったため、私たち飼育係は「これはこどもがいるからなのか、それともただ太ってきているだけなのか」とやきもきしていました。そして10月30日の13時半ごろ、遠足で来ていたお子様たちが見守る中、約1時間半かけて5頭の赤ちゃんをうみました。うまれたばかりのカピバラは、毛は柔らかく、歯はちゃんと生えています(うまれた次の日から青草を食べていました)。
 当園では平成最後のカピバラということで名前は「へ・い・せ・い」それぞれの文字から始まるヘチマ、イワナ、セリナ、イリサといいます。もう1頭は平成30年にうまれたことから「30」のミツトと名前をつけました。  子育てですが、実はカピバラは自分がうんだこども以外でもおっぱいをあげ、同じ群れのメスたちで協力してこどもの面倒をみます。そしておっぱいを飲みながら1年半ほどで大人になります。
 うまれて約2週間後に体重測定をした時には2〜2.5sだったのですが、4月に測った時には8〜10sと約4倍も体重が増えていました。少しずつ大きくなっていますが、まだまだ小さい子カピバラです。ぜひ大きくなっていく姿を見守っていてください!

おっぱいを飲む仔カピバラおっぱいごくごく

>生まれたばかりの仔カピバラうまれたばかり

5月の仔カピバラ5月 大きくなりました

11月の仔カピバラ11月の様子

 

 
 

「開園記念のお話」繁成飼育係(♀)

2019.5.5

 本日は開園記念日でした。みなさまに支えられて、動物園は39歳を迎えました。 今年は10日間という長いゴールデンウィークで、たくさんの方々にお越しいただいています。出会う皆様の中には、生まれて初めて動物園に来るお子様もいれば、孫を連れて30年ぶりにきた、という方もいらっしゃり、長く多くの方に支えられていることがしみじみわかります。
 私自身は経験の浅い職員なのですが、企画調整という係にいると、これまで動物園を築いてきた大先輩との関わりや資料に触れる機会が多く、せっかくの機会ですので開園記念にちなんだお話をしたいと思います。

 埼玉県こども動物自然公園は、@こどもが動物と親しむ Aこどもが自然の中で情操と科学心を養う Bこどもがリラックスして遊べる、という3つの基本理念に基づき、昭和55年5月5日の「こどもの日」にオープンしました。

開園当日は35000人もの方々が来園しました昭和55年の開園式


 昭和55年のオープン時は北園の32haが開園し、今もおなじみのポニーコーナー、なかよしコーナー、乳牛コーナーなどの動物とのふれあいを中心とした施設が設けられ、26種406点の動物が来園する皆様を迎えました。
(現在 開園面積46.1ha、展示動物数およそ190種1730点)
開園準備はずいぶんと大変だったもので、オープニングセレモニーが正門前で盛大に行われる裏で、職員はなおもバタバタと展示準備を進めていたと、大先輩は話しています。

その後昭和56年にオーストラリア産動物が、さらに昭和57年にキリン舎とともにアミメキリンが4頭入園し、
昭和59年には、埼玉県とオーストラリア・クイーンズランド州との姉妹県州が締結されたとともにコアラの寄贈が約束されたことによって、昭和61年にコアラ舎とユーカリの温室が完成し、2頭のオスのコアラの来園が実現しました。

コアラの来園昭和62年 コアラの来園

ベネットアカクブワラビー盛大に迎えられたベネットアカクビワラビー


 さらに平成元年にはオオカンガルーが初来園しました。
(今年の開園記念日はオオカンガルー来園30年記念として、オリジナルピンバッジを配布しましたね!)
…と以上をはじめとする今も親しまれる動物が続々と入園しました。展示動物が増えるに従い、獣舎や展示場なども新設されていきました。

 39年という時間の中で、この動物園を構成する、動物や人、施設、催し物、様々な要素が、少しずつ、時に大きく変化してきました。乳牛コーナー付近にあったかつての乗馬コーナーも、17年前に小動物コーナーへと変わり、昨年一時閉鎖・解体、そして今年「エコハウチュー」へと変わっていきます。様々な変化の背景には、職員の様々な工夫と努力、悲しみと喜びがあり、そして来園者の皆さまの支えがあり、今も歴史を築いています。

これからもよろしくお願いしますこれからもよろしくお願いします

 5月1日に新元号「令和」が施行され、また新しい時代がやって来ました。これからも子どもたちが自然の中で動物と親しみ、人と動物との未来を繋ぐ動物園を築けるよう、未熟な私ですが、職員方と共に努力していきたいと思っております。埼玉県こども動物自然公園の「令和」がどのように変化していくのか、皆様どうか楽しみにしていてください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

 
 

「ポニーのコオ」芦澤飼育係(♀)

2019.4.25

 すっかり暖かくなり動物園日和が続くようになりました。 今日はこども動物自然公園に新しく来たポニーのお話です。最近ポニー乗馬コーナーに新しく「コオ」というポニーが来ました。こども動物自然公園に来てくれるポニーの多くは、他の場所で乗馬経験があります。だからと言って動物園に来てすぐに乗馬営業に出せるわけではありません。環境に慣らしたり人に慣らしたり他のポニーに慣らしたり。コオの場合は、乗馬経験はありますがそれは少し前の事なので、乗馬に耐えられる体作りから始まります。ポニーに索という長い綱をつけてこちらの号令で走らせたり歩かせたりする調馬索をしたり、複数のポニーたちを鞭で追って走らせる追い運動をしたりと、走って走って筋肉と体力をつけなければいけません。調馬索や運動をすることで体力や筋力がつくのはもちろん、飼育係との信頼関係や上下関係も出来ていきます。
 乗馬デビューはもう少し先になりそうですが、頑張って特訓中ですので、もし運動しているのを見かけたら応援してあげてくださいね。楽しみに待っていてください。

調馬索中の月雨調馬索中の月雨

ポニーのコオやってきたコオ

運動中のコオを見かけたら応援してあげてください追い運動の様子

追い運動の様子乗馬デビューに向けて準備中

 

 
 

「うんち」立野飼育係(♂)

2019.4.15

ミニブタのうんちミニブタのうんち

 そもそもうんちって何?
 うんちとは、食べたものが体の中を巡って、消化・吸収されなかったものを含む、水分や善玉菌や悪玉菌といった腸管内細菌、腸壁の古くなって剥がれ落ちた細胞からできていると言われています。そして人をはじめ、うんちの水分が占める割合は約70%なので、ほとんどが水分です。
 体の中を巡ってできたうんちは、飼育管理において重要な役割を果たしています。水分が多ければゆるいうんちとなり、水分が少なければかたいうんちになります。また、お腹の調子が悪く、便秘になっているかもしれません。なので、日々のうんち観察は大切なことです。
 そのため、動物がどのようなうんちをしているのか把握していなければいけません。 みなさんは、どれがどの動物のうんちかわかりますか?

ヤギのうんちヤギのうんち

ウサギのうんちウサギのうんち

ヒツジのうんちヒツジのうんち

モルモットのうんちモルモットのうんち

 僕が所属しているなかよしコーナーでは、よくヤギやブタが目の前でうんちしているところを見る来園者が、「ぎゃー!うんちー!」と若干悲鳴のような声を聞きます。また、「これは誰のうんち?」と聞かれることもあります。
これを見た方なら、もう大丈夫ですよね?

 なかよしコーナーには、おそうじセットがあり、飼育係になったように放飼場内のうんちなどをおそうじする体験をすることができます。
うんちを拾うことはとても楽しく素敵なことですが、ただ拾うのではなく、うんちを意識するとさらに楽しくなると思います!
うんちを見て、今日のヤギやブタたちの調子はいいかな?今日も健康だね!と思いながら、なかよしコーナーをお楽しみください。もちろん、他の動物たちのところに行ったときにも、うんちも観察対象にしてみてください。

動物たちのうんちばかり気にしていましたが、今日のみなさんのうんちは大丈夫ですか?
 

 
 

「平成の意味は”天地、内外ともに平和が達成される”だそうです」佐々木飼育係(♂)

2019.4.5

 4月に入り、新しい年度が始まりましたね!
 先日、「令和」という新しい元号が発表され、ニュースで連日取り上げられていますね。僕はこの間、夢で「光和」という新元号が発表される夢を見たので、半分当たって中途半端に嬉しい気分です。
 新しいことが多いこの時期ですから、動物園の新しい楽しみ方についてお話ししたいと思います。

 みなさんは動物園に遊びに来るとき、なんとなーく全体をまわって、動物を目の前にしてはなんとなーく「かわいいねー」と感想をもらしてはいませんか?
 もちろんそれもアリで、動物園で楽しい時間を過ごしていただければ本望なのですが、何かを意識することでさらに楽しめるチャンスが広がると思います。

 例えば、「動物の名前に注目する」!
 ワオキツネザル・・?

ワオキツネザルワオキツネザル

 文字だけ見ても何のこっちゃですが、本物の動物を目の前で観察すれば気付くはず!
 輪っか模様の尾っぽで「ワオ」。キツネのような顔つきをしたサルで「キツネザル」。あー、なるほど。それでワオキツネザルか!とかね。
 観察してもピンと来なければスマホで調べてみてください。きっと知らなかったことが分かって気分が良いと思いますよ。新しい発見というのは子どもにとっても、大人になってもステキな体験です。

 そして、個人的にオススメの楽しみ方は「動物との接し方に注目する」です!
 動物園ではウサギ・モルモットのふれあい、乗馬体験、乳搾り体験、動物に直接ふれるチャンスが多いです。また、なかよしコーナーやカンガルーコーナー、ペンギンヒルズなどでは動物と同じ空間に入れるところも多いです。
 早くさわりたいからって、走って近付いたら動物は驚きます。みなさんもそうですよね。知らない人がいきなり走って近付いてきたら、そりゃ驚きます。
 じゃあ、どうやって近付いたら良いかな?そんなことを考えながら動物と接すれば、きっと動物の反応もいつもと違うはず。

ペンギンヒルズペンギンを近くで観察するには・・?

なかよしコーナー直接ふれるチャンス!

 うまく接することができなかったら近くの飼育係に聞いてみてください。上手に接するポイントを教えてくれますよ。そうそう、「飼育係とお話しする」というのも1つの楽しみ方ですね。飼育係がすぐ近くにいる、これは埼玉県こども動物自然公園の大きな特徴の1つですよ!活用しない手はありません。
 ぜひ、動物園でもっともっと楽しみを広げてみてくださいね!!

 話はふりだしに戻り、「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められているそうです。令和元年、動物園で人と動物が心を寄せ合って文化が生まれ育てば素晴らしいなと思う今日この頃。
 

 
 

「ついに目撃!トウキョウサンショウウオ産卵の瞬間」豊田獣医(♂)

2019.3.25

 冬が終わり、日に日に暖かくなるこの時期は、毎年、心と体がウズウズしてきます。なぜかって?それは、厳しい冬を耐えてきた野生のいきものたちが、園内のあちこちでその姿を見せてくれるようになるからです。そんな大好きないきものたちの中で、今回はトウキョウサンショウウオについて書くことにしました。

メスを待つオスのトウキョウサンショウウオトウキョウサンショウウオ

 動物園には、昔から野生のトウキョウサンショウウオがすんでいます。彼らはカエルやイモリなどと同じ両生類(りょうせいるい)の仲間ですが、普段は落ち葉の下や土の中で生活しているため、めったに姿を見ることができません。ただ、1年のうち2月から3月は産卵のために一斉に水場に集まってくるので、その姿をみるチャンスです。毎年この時期になると、園内の沢や水たまりに産み付けられている卵を見ることができます。ただし、卵はだいたい夜に産むらしく、昼間には卵は観察できても、おとなのサンショウウオに出会えることはまずありません。
 「いったいどうやって卵を産んでいるんだろう?」
 気になって、サンショウウオに詳しい先輩や知り合いに聞いてみると、
「産卵はまずメスが卵の一部を水中の枯れ枝や落ち葉にくっつけて、そのあと複数のオスがメスに抱きついて、メスのお腹から少しだけ出た卵を口でくわえて引きずり出すらしい」
「!!?」
さらに、
「産んだばかりの卵は青白く光っているようにみえるよ」
「!!!? それはみたい!!」
ということで、夜の観察が始まりました。ですが、相手は野生のいきもの。そんなに都合よく産卵現場に遭遇することはできません。
 観察を始めて1年...2年...3年。ついにその時がきました!

2頭のメスが産卵中産卵中のメスたち

 いつものように、よく卵が産み付けられている池に行くと、水中の枯れ枝に絡みついている2頭のトウキョウサンショウウオが!よくみるとお腹からは卵が出ていて、その先っぽは枝にくっついています。叫びたくなる気持ちを必死に抑えて、サンショウウオをびっくりさせないよう息をひそめて観察を始めました。産卵を始めているメスの周りには3〜4頭のオスたちがウロウロしています。このオスたちがそのうちメスに抱きつくのだろうと思っていた矢先、メスが自分で卵をくわえてお腹からツルンと引きずり出しました!出てきた卵は水を吸う前でまだフニャフニャですが、青白くきれいに光っているように見えます。その後、オスがどうするのか気になるところでしたが、残念ながら時間切れ。必死に産卵しているサンショウウオにも負担があるだろうと思い、今回はこれで退散することにしました。

水を吸って膨らんだ卵水を吸い膨らんだ卵

 飼育している動物はもちろんですが、いきものたちの観察には毎回違う発見や感動があります。ちなみにこのトウキョウサンショウウオですが、現在、絶滅の危機に瀕しています。この貴重ないきものがこれからもずっと動物園で過ごしていけるよう、環境を守りながら観察を続けていきたいと思います。
 

 
 

「雨の日の動物園」内野飼育係(♀)

2019.3.15

 3月に入り暖かい日が多くなりましたね。動物にとっても、私たち人間にとっても過ごしやすい季節がやってきました。今年の冬は雪も降らず、雨もほとんど降りませんでしたが、やっと最近雨が降るようになってきました。雨の休日はみなさん何をして過ごしますか?家でのんびりしたり、映画を見たり・・・といったところでしょうか。雨の日の動物園はというと、もちろん開園しています。が、やはり遊びに来る方は少ないです。雨の日にわざわざ動物園に行こうと思う方は少ないのでしょう。しかし、雨の日の動物園もまた、いつもと違う面白さがあるんです。今回は、雨の日の乳牛コーナーについてお伝えしたいと思います。

ウシのジャスミン顔を出すジャスミン

 まず、いつも外の運動場に出ているウシはというと、牛舎の中でそれぞれ部屋の中にいます。部屋の前の通路からウシを見るので、結構近くで観察できます。ただ、注意しなくてはならないのが、ウンチとおしっこです。しっぽが上がるとウンチかおしっこが出ます。通路の方に少し飛んでしまうこともあるので気を付けてください。また、部屋から顔を出していたり、名前を呼ぶと触ってもらいに来るウシもいるので、そんな時はウシとふれあうチャンスです。優しく触ってみてくださいね。

 次に、園内で放し飼いになっているマーラです。雨の日は出てこないのでしょうか・・・。いやいや、雨が降っていてもマーラに出会うことはできます。もちろん、雨に濡れたくないマーラたち、いつものように芝生や土の上でゴロゴロしている姿は見られません。マーラたち、どこにいるのかというと・・・

牛舎に入るマーラ牛舎内に入っていったり

ウシの運動場で雨宿りするマーラウシの運動場の屋根の下にいたり

私たちと同じですね。雨に濡れない場所で雨宿りしていることが多いです。園内の雨宿りできる場所に行くとマーラに出会えるかもしれません。見つけた時はそっと見守ってあげてくださいね。

 このように、雨の日の動物園もまた、いつもと違う動物の姿を見ることができ、意外と面白いところがあります。また、屋根の下で行うウシの乳搾り体験は雨の日でも開催しています。 天気の良い日はもちろん、雨の日でも諦めずに動物園に遊びに来てみて下さい。
 

 
 

「ポニーは仲良し?」小松飼育係(♀)

2019.3.5

 みなさん、春がだんだん近づいてきましたね。
 私は昨年4月から埼玉こども動物自然公園に所属し、もうすぐ一年が経とうとしています。今回は私の担当しているポニーコーナーの見どころを紹介します!
 ポニーコーナーのポニーは夜間個別の馬房で過ごしますが、日中は外の広い放飼場で一緒に過ごしています。そのため日中はポニー同士がコミュニケーションをとる様子を観察することができます。
 群れの仲間との優劣関係を確認するために、耳伏せ(威嚇)、歯見せ(威嚇)、噛む(攻撃)、逃げる(逃避)、避ける(回避)、蹴り(防御)といったケンカをしている時もあるのですが、、、
 私が見てほしい行動がこちら!!

2頭のウマたち反対から見た図

愛とソラ、互いにカミカミお互いの首あたりをカミカミ




 さて、みなさんこの2頭のポニーは何をしているのかわかりますか?
 なんだかお互いの首のあたりを噛んでいるのですが、ケンカをしているのでしょうか?

月雨(母)と大地(息子)月雨と大地

 いえいえ、これは馬同士のグルーミングと呼ばれる行動でいわゆる親愛行動なのです。仲のいい馬同士でたてがみのあたりから首肩背中をカミカミします。自分では手の届かないところをお互いに噛み合っているのです。
 つまり、このグルーミング行動は仲良しの証しなので見ると心がほっこりします。特にみられるのは上の写真の愛♀とソラ♂、そして親子である月雨(母)と大地(息子)です。

 どのポニーとでもやるわけではなく、仲良しのポニーとの行動なので、珍しい組み合わせを見つけると飼育係でも今日○○と○○がグルーミングしてたよ!と話題になることがあります。
オス同士でも、体高に差があってもやりますよ。

体高差に注目です月雨とクリオ

体高差があってもグルーミングします大地とケンタ

愛とソラと大地かまって

時にはこんなことも…

 愛とソラがグルーミング中だけどソラに遊んでほしくて背中に顎を乗せる大地

 ぜひみなさんも、ポニーコーナーに来てこの行動を見かけたら、個体看板と見比べてどのポニーが仲良しなのか見つけてみてくださいね。
 

 
 

「目を引かれる魅力的な羽」後藤飼育係(♀)

2019.2.25

 みなさん、こんにちは!寒い日が続いていましたが最近はポカポカ暖かくなってきましたね。 しかし、まだ寒い日がやってくるかもしれないので油断せず過ごしていきましょう!
 さて、今回の題名をみて思い浮かぶ動物はなんでしょう?きっと一度は聞いたことがある名前かなと思います。
 その羽を広げている姿をみかけると足を止めてついつい見入ってしまいます。

 今回紹介する動物とは・・・、
 クジャクです!!
 想像通りでしたか?今回は当園で飼育しているインドクジャクについて触れていきたいと思います。

 まず、クジャクといって思い浮かべるものってなんでしょう?わたしは、きれいな羽を広げている姿が思い浮かびます。 みなさんはどうですか?
 実はあのきれいな羽をもっているのはメスではなくオスです。なぜオスの方がきれいな羽を持っているかというと、メスに アピールをして気に入られるためです。他には自分の縄張りを主張するためにも使うこともあります。 あのきれいな羽は「飾り羽」と言います。実はずっと広げていているわけではなく、ずっと飾り羽を持っているわけでもありません。
 いつ羽を広げている姿を見られるかというと、それは3月〜7月の繁殖期の時期になります。 そして繁殖期が終わると残念ながら抜け落ちてしまいます。 飾り羽がない時期にお客様から「羽ひろげてくれないかなー?」といわれると心苦しくなります。3月〜7月の間が見られるチャンス ですのでその時期にぜひいらしてください。
 しかし、残念ながら「何月何日何時何分に羽を広げます!」というのはわかりません。毎日広げているわけでもなく、午前中だったり 午後だったりと様々です。根気と運を兼ね備えて遊びにきてください!
 文章だけだと羽の生えかわりの様子がいまいちピンと来ないと思うので、分かりやすいように飾り羽が抜け落ちたころから 生えそろうまでを写真を並べてご紹介します!

12月の飾り羽半分くらい生えそろったころ 〜12月〜

11月の飾り羽少し生えてきたころ 〜11月〜

2月の飾り羽ほぼ生えそろいました 〜2月〜

1月の飾り羽あと少し! 〜1月〜

 いかがですか?生えそろった姿はとても美しいですが、生えそろう途中の姿はかわいらしく感じました!

 それと、羽だけではなく繁殖の時期にはおもしろいものが聞けます。クジャクの鳴き声って聞いたことがありますか? 実はネコのように「にゃーお!にゃーお!」と鳴きます。うっそだー!と思う方はぜひ自分の耳で確かめに来てみてくださいね。 クジャクに限らず、動物の繁殖の時期というのは普段見られない貴重な姿が見られると思うので、動物の繁殖の時期を調べてみてから 動物園を訪れてみると新しい発見ができて楽しみが1つ増えるかなと思います。
 最後に…
 羽が生えそろう前と生えそろった後の写真を並べてみたのでぜひ見比べてみてください。 これを見て少しでもクジャクに興味を持っていただけたらとても嬉しいです。
 これからもみなさんに楽しんでいただけるように励んでいきたいと思いますので宜しくお願いします!ご来園をおまちしております!!

2月に羽を広げた様子完成!!

10月に羽を広げた様子生え始めたばかりに広げた貴重なシーン

 

 
 

「花粉はやっかい者?」齊藤(ゆ)飼育係(♀)

2019.2.15

 最近は雪が降ったかと思えば暖かい日もあり、不安定な気候が続いていますね。私は早く春になり暖かい気温に落ち着いて欲しいですが、花粉症の方には厳しい季節になります。特に、スギは北海道と沖縄県を除く全地域に分布しているので毎年悩まされている方が多いと思います。そんなスギの花粉が大好きな動物がホンシュウモモンガです。
 ホンシュウモモンガはモモンガの中でも日本の本州、四国、九州で生息している種類ですが日中は樹木の空洞に潜んでいて夜になると活動を始めるため野生の彼らに出会うことは難しいです。生活のほとんどを木の上で過ごし、木の実や葉、果実、昆虫を食べます。
 飼育しているホンシュウモモンガにスギの枝をあげると枝の皮を剥いだり、トゲトゲした葉も器用に食べ、花粉のたくさん詰まった雄花もおいしそうに食べます。その後に残った葉が減った枝と花粉で黄色がかったフンをきれいに片づけるのが私の仕事です。
 今年も花粉の飛ぶ量が多いそうですが、私が花粉症になったらおいしそうに花粉を食べる彼らの姿を思い出して乗り切ろうと思います。

杉の雄花を食べるホンシュウモモンガ杉の雄花を食べるホンシュウモモンガ

スギの雄花スギの雄花

ホンシュウモモンガヒノキも気になる!

巣箱から出てきたホンシュウモモンガ暗くなると出てきます

 

 
 

「動物園でのバレンタイン」新舘飼育係(♀)

2019.2.5

 2月14日はバレンタインデー!みなさん、チョコの準備は順調ですか?
 今回は動物園で行われているバレンタインイベントの準備についてお話します。
動物園では、“HAPPY VALENTINE 2019”が2月2日(土)から2月24日(日)まで開催しています。園内3か所にバレンタインフォトスポットが設置されてたり、クイズ&スタンプを実施しています!フォトスポットでは、ペンギンやカワウソの水槽にハート模様などのシールを貼りました。一度貼ったシールははがすことが難しいので、慎重に貼っていくことが大変でした。流行の‘‘インスタ映え‘‘ができるように試行錯誤!作業中、ペンギンたちがシールを気にしているのかのぞきに来て、なんだか応援されている気分になりました。運が良かったら下の写真のように、泳いでるペンギンと一緒に撮影できるかもしれませんよ!ぜひ、職員たちが準備したフォトスポットで写真を撮ってみてはいかがでしょうか?
 また、クイズ&スタンプでは、園内をまわってスタンプを集めたり、クイズに挑戦できます!3つ以上から全部うめて案内所へ持っていくとプレゼントが・・・??どなたでも参加できますのでぜひお楽しみください。

ペンギン水槽前のフォトスポットペンギンと2ショット!

シールを貼る職員〜作業風景〜

正門前のフォトスポットバレンタインの記念にどうぞ!

カワウソ舎ガラス前のフォトスポットコツメカワウソ舎のフォトスポット

 

 
 

「仔ヤギ成長記録」桑原飼育係(♂)

2019.1.25

 新年を迎えたと思ったら、もう1月も終わり・・・月日が過ぎるのは早いものです。動物の成長も早いもの。今回は、私の担当しているヤギの成長のお話をしようと思います。
 ポニー乗馬の向かい側、ヤギのえさやりでお馴染みの場所。そこに私の担当しているヤギたちがいます。その中の1匹、キララ。キララは2017年4月30日に生まれました。その時の体重は約2kg。一般的なヒトの赤ちゃんよりも、少し軽いくらいの大きさです。母ヤギのベルからお乳を貰い、毎日約100〜150gずつ体重が増えていき、1ヶ月後には体重が約4.9sほどになりました。この頃には、ベルたちと同じエサの乾草を少しずつ食べるようになり、体もどんどん大きくなっていきました。生後2ヶ月を過ぎると、頭から角が生え始め、元気に飛び跳ねたり走り回ったりしていました。さらに生後6ヶ月、すくすくと成長していき体重は約17s。ベルが小柄だったこともあり、この頃には体の大きさはベルと同じくらいになっていました。それでも時々お乳をねだるので、ベルはお尻を浮かせながらお乳をあげることもしばしば・・・。
 生まれてから1年後、体重は約35s。さらに38s・・45s・・・どんどん大きくなっていき、現在は体重約51s。あと3か月で2歳になります。体もがっちりとして、角も大きく伸びて立派なオスのヤギになりました。それでもまだ甘えん坊なところもあり、母ヤギのベルに寄り添って日向ぼっこしたり、一緒にエサ箱の中で寝ていることがあります。
 今年も色んな動物の赤ちゃんが生まれると思います。生まれたその時だけでなく、成長の様子も楽しんでいただけたらと思います。

生後1か月 片腕で抱えられます生後1か月 片腕で抱えられます

生後2日のキララ生後2日 なんとか踏ん張って立っています

現在のキララ現在のキララ もう持ち上がりません

生後6か月のキララ生後6か月 まだ膝の上に乗せられる大きさ

 

 
 

「寒い時期の味方」大竹飼育係(♀)

ちぢれているヒツジの毛ちぢれている毛

2019.1.15
年が明けてあっという間に2週間が経とうとしていますね。これから寒さが一層強くなりますが、対策はできていますか?冬になると暖かい格好でおでかけしますよね。そこで、私たちの防寒対策に役立っている動物を紹介します。
 その動物は、春に刈った毛が伸び、冬になりふっくらとした「ヒツジ」です。今回は特にヒツジの毛、羊毛についたお話したいと思います。
よく耳にするウールは一般的に羊毛のことを指します。羊毛は見た目がもこもことしていて暖かそうで、触ると少しベタベタとしています。
そして、暖かいだけではなく高い機能を備えているのです。羊毛の特徴として伸びちぢみしやすく保温性があり、水をはじいて湿気を吸収し放出もします。加えて、汚れにくく燃えにくい、消臭作用もあるなどなど・・・羊毛にはすばらしい性質があります。
また、繊維をよーく見てみると、細かくちぢれたつくりになっています。ちぢれていると、繊維の間に空気をためることができて、熱が逃げにくくなるのです。そのため、羊毛はセーターやマフラー、毛布などに使われて、身につけた私たちもぽかぽかになるんですね。

毛刈りした羊毛毛刈りしたもの

 毎年春に毛刈りした羊毛は部分ごとに仕分けて洗った後、糸にしたりフェルトにしたりしてたくさんの時間と手間をかけてセーターなどになっていきます。
こども動物自然公園では、毎年だいたい4月〜6月に仔ヒツジを除く全頭を毛刈りします。多いときは1頭から5s近くとれるときもあります。そんな重い毛を背負っているヒツジも大変そうです・・・。

コリデールとサフォーク左がコリデール、右がサフォーク

 気温が低くなり、すでに羊毛のお世話になっていた人も多いのではないのでしょうか?私も気づいたらウール素材を身につけているくらい手放せません。
これを見て本物の羊毛もどれくらい暖かいのか気になったら、なかよしコーナーにいるヒツジたちにぜひ会いに来てみてください!顔の黒いサフォーク種と顔の白いコリデール種で毛のちがいを体感してみるのも楽しいですよ。ふれあうときは急に触ろうとするとびっくりしてしまうので、ゆっくり近づいてやさしくすればきっと快く触らせてくれますよ。静かにそっと毛に指をいれてしばらくすると、じんわりとヒツジの暖かさが伝わってきます。ヒツジによって毛に個性があるのも面白いポイントです。来園する際は暖かい格好でどうぞ!

 

 
 

「ペンギンヒルズにたのしい時期がやってきた!」 西田飼育係(♀)

巣箱の中のペンギンペア巣箱の中のペンギンペア

2019.1.5
あけましておめでとうございます。毎日寒いですが、身体動かしていますか?
ペンギンヒルズはいま、とてもたのしい時期になっています。 そう、繁殖期!
プールで泳いているだけがペンギンではありません! フンボルトペンギンの繁殖期ならではの行動がたくさん観察できますよ。運動がてらぜひ動物園へ!

 ペンギンヒルズには現在33羽のフンボルトペンギンがくらしています。そのうち、ペアになっているのは13組26羽です。通年ペアで行動しているフンボルトペンギンですが、繁殖期には、さらにきずなを深めるために、ペアで一緒に鳴いたり、オスがメスの後ろから覆いかぶさるようにして、翼でパタパタ叩く行動が観察できます。 「ケンカしてる」ように見えるかもしれませんが、フンボルトペンギンの愛情表現ですので、ご安心ください。
 そして、ペンギンヒルズの一番の特徴である、地形を利用した高さ4m以上の緑の丘。この丘には巣箱があります。繁殖期には多くのペンギンが巣箱周りにいます。ペンギンがこの斜面を頻繁に上り下りして、プールと巣箱を行き来する姿がみられるのも繁殖期ならではです。観覧通路を通って巣に帰るペンギンもいるので、この時期は特に間近でペンギンを観察できるチャンスでもあります。

鳴き声が響きます鳴き声が響きます

 さて、みなさんはペンギンの鳴き声、聞いたことありますか? 繁殖期にオスは自分の巣箱のまわりで大きな声で鳴いて、なわばりをアピールします。このオスの鳴き声、個体差があるんですよ。伸びのある声で鳴くペンギンもいれば、かすれた声のペンギンも。鳴いていたらぜひ聞き比べてみてください。
 繁殖期には他にも、巣材にするために草を口でくわえて何度も運ぶ姿や、ペアで新しい物件(巣箱)を探し歩いていたり、なかよく羽づくろいしていたり、いろいろな行動が観察できます。ペンギンヒルズのあちこちで、活発に行動しているペンギンたちを観察するのは、とても面白いのですが、実はちょっと心配なことがあります。

それは ペンギンたちが繁殖準備でそわそわしていてエサを食べに来ない こと。
ペンギンヒルズでは一日2回、ペンギンのランチタイムというエサやり体験を行っています。普段なら、ランチタイムが始まる前にはペンギンたちが集合して、まだかまだか、と待っていてくれるのですが、繁殖期に入ると巣箱で過ごす時間が多く、なかなかエサを食べに来てくれません。待っているのは繁殖に関わっていない若いペンギン、若いペンギンカップルの他に数羽だけの時もあります。エサを食べていてもそわそわ落ち着きがなく、ランチタイムが終わる前にさっさと巣に帰っていくペンギンもいます。 この少ない羽数で大丈夫なのか!?参加するお客様全員のサカナを食べてくれるのか!?と私たちは毎回ひやひやです。ただ、ランチタイムの途中で遅れてくるペンギンもいるので、なんとか全員に体験してもらえていますが、この時期は、ランチタイムが始まる前のペンギンたちの集まり具合がとても気になります。
 ペンギンたちがそわそわしているのは、自分の巣箱が気になって仕方がないから。長い時間、巣箱を留守にしていると他のペンギンに巣を横取りされてしまうかもしれません。ゆっくりエサも食べていられません。

まとまって帰りますまとまって帰ります

 ランチタイムに集まっていたペンギンたちも、終わりの合図、拍手の音で解散します。ペンギンたちはプールにも入らず、すぐに巣箱へ帰ります。何羽かまとまって帰る姿は、他の時期にはなかなか見られません。ペンギンの後をそーっと、ゆっくりついていくと、そのペンギンの巣箱が分かります。いま、タマゴを温めているペアもいますので、春にはかわいいヒナが誕生するかもしれません。

 ペンギンのランチタイムの時間だけ来て、エサをあげたら帰ってしまうあなた!もったいないですよ! 一日を通してペンギンヒルズのペンギンたちを観察してみてください。繁殖期ならではの行動ももちろんですが、個性の違いやペンギン同士の関係など、きっとおもしろい発見がありますよ。
 

 
 

2018年