鳥の雛たち
佐藤飼育係
2026年2月19日
大宮公園小動物園で今年度誕生した雛をご紹介します。
まずはアナホリフクロウです。
この写真は巣穴から出てきたばかりの頃に撮影したものです。

アナホリフクロウは地面に掘った巣穴の中で育雛する、ちょっと変わったフクロウです。
フクロウなのに土の中にいるなんて、驚きですよね。
アナホリフクロウは鳥なので手は使えず、穴を掘るのに脚を使います。
脚で地面に長いトンネルを掘ります。
アナホリフクロウの展示場の地面をよく見ると、たくさんの穴が見つかります。
これらの穴はすべてアナホリフクロウが自ら掘ったものです。
野生下では、プレーリードッグなど他の動物が掘った穴を再利用することも多いそうですよ。

親鳥は巣穴で卵を産み、穴の中で抱卵します。
巣穴内で孵化した雛は、しばらくの間巣穴に籠って過ごします。
餌は親鳥が運んできてくれたものを食べます。
穴から出たばかりのころは、穴の周りをうろつくだけでしたが、
少しずつ行動範囲は広くなっていきました。
今では親鳥と変わらない見た目になっています。
ジュズカケバトも1羽誕生しました。
ジュズカケバトの雛は黄色くてふわふわとした見た目です。

少しずつ飛ぶための羽が生えてきて、
飛ぶ準備が整うと巣から離れていきます。

雛の間は親鳥に餌をもらうのですが、ハトは“ピジョンミルク”という液体を親からもらって成長します。
一般的に口から飲み込んだ食べ物は、食道という管を通って胃に入ります。
多くの鳥は“そ嚢”という、食道が一部膨らんだ袋状の構造をもっています。
ピジョンミルクはそ嚢から分泌され、口移しで雛に飲ませます。
哺乳類のミルクとは異なるものですが、ピジョンミルクもとても栄養価が高い液体です。
アナホリフクロウとシラコバトは同じ鳥類ですが、
育雛にはそれぞれ違った特徴があります。
今回取り上げませんでしたが、
毎年たくさんの雛が孵化しているのは、とりたちのらくえんのシラコバトです。
フライングケージ内の木をよく観察してみると、シラコバトの巣や雛が見つかるかもしれません。
シラコバトの雛はどんなかな?ぜひ探してみてくださいね。
