動物園で夏休みの宿題のヒントさがし!
宮澤飼育係
2026年8月15日
8月も中旬にさしかかり、学生の方は宿題に追われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいうわたしも、夏休みの宿題はいつもぎりぎりにやっていた記憶があります…。
動物園は夏休みの宿題のヒントがいっぱい。もし行き詰まっている方がいれば、気分転換がてら動物園に足を運んでみてください。何かアイデアがうかぶかもしれません。
そこで、いくつか夏休みの宿題に役立ちそうなものをあげてみました。
[1] サルの群れの行動観察
コンラート・ローレンツ著の「ソロモンの指輪」という本をご存知でしょうか。動物行動学の入門書として有名ですが、みなさんもローレンツ博士になってみましょう。
当園には5種類のサルの仲間がいますが、中でもニホンザルは、時間をかけて観察すると群れの構造が見えてきます。野生のニホンザルの群れにはボスザルは存在しないといわれていますが、飼育下の小さな群れの中には、ボスザルというポジションがあります。いわゆる、群れのトップですね。まずはボスザルを見つけてみてください。
ボスザルが特定できたら、次は群れの中から1頭決めて、その個体の行動を追ってみてください。ノートにすべての行動を記録していきます。ほかのサルの毛づくろいをした、おしっこをした、地面に降りた…など、そんな具合です。すると、だんだんその個体が群れでどのようなポジションにいるのか見えて来ると思います。
サルたちは人間と同じように、相手にあわせてコミュニケーションの方法を変えています。群れの関係は、個体紹介ラベルにヒントも載っているので参考にしてみてくださいね。

[2] 動物の写生
動物たちを観察して絵を描いてみるのも楽しいです。よく見てそっくりに描くと、新しい発見があると思います。しっぽの長さ、毛の流れ、指の本数…。毛の色も良く見て色を塗ってみてください。たとえばマーラを塗ろうとしたら、おそらく茶色一色では塗れないと思います。
動いている様子を見ながら描くのが難しいときは、写真を撮っておうちで描いてみてください。写生するには動物園は暑いですからね…。その動物の生態をしらべて、わかったことを書き添えれば、自分だけの図鑑ができあがります!

[3] 動物のうんちと食べ物
動物園に来たら、動物だけではなく視線をおろして地面のうんちにもご注目。
どんな色、形をしていますか?
動物の種類が違うとうんちにはどんな違いがありますか?

汚い、臭いイメージがあると思いますが、実はうんちはその動物の生態を知る鍵なのです。
うんちを観察したら、その動物にどんな餌をあげているか飼育スタッフに聞いてみてください。また、野生ではどんな餌を食べているかも調べてみましょう。
おすすめは猛獣舎のブチハイエナのうんちです。見たことない方はぜひ見てみてくださいね。きっとイメージと違うはずです。どんな餌を食べたらこんなうんちになると思いますか?
さて、夏休みの宿題のヒントはあったでしょうか。
もちろん宿題に関係なく、動物園を楽しんでいってくださいね。宿題から解放された大人のみなさまもお待ちしております!まだまだ暑い日が続きますので、お越しの際は熱中症対策をお忘れなく!
ちなみに、さきほどの写真のうんちをした動物は……

【補足】
ニホンツキノワグマは野生では木の新芽やどんぐり、果実、山菜などの植物や、昆虫、ハチミツなどを食べます。
小動物園ではサツマイモ、ニンジン、キャベツなどの野菜や、リンゴ、ミカン、ブドウなどの果物、どんぐり、
それからクマ用のペレットを餌としてあげています。
消化能力がそれほど高くないので、食べたものが細かくなって糞に混じって出てきます。
