ウマの健康管理 バージョン夏
2023年8月15日
皆さん暑い日が続きますが暑さ対策はしっかりされていますか?私は首につける保冷剤をつけ、こまめな水分、塩分補給をして動物園の厳しい暑さと戦っています。さて、今回はそんな暑い夏を乗り越えるためのウマの健康管理バージョン夏!主に水浴び、シャンプー、毛刈りについてお話します。
①水浴び
日中、外に出ているポニーたちは、日光で体が熱くなりやすく、熱中症や夏バテになってしまう恐れがあるため、体を冷やす必要があります。
急に体に水をかけてしまうと、心臓などに負担がかかってしまうので、肢から十分に冷やし腹、背中の順番で、流してあげます。
特に股と首辺りは、大きな血管通っているのでそのあたりをよく流すと、からだ全体がよく冷やされます。
水浴びの準備をしていると、ユキオ、月雨、ソラは自らすすんで水に当たりに来ます。
②シャンプー
汚れや余分な皮脂を落とすことで、毛並みをきれいに保ちます。また、それらをエサにしている細菌が減り、皮膚の病気のリスクを下げることができます。しかし、やりすぎは必要な皮脂まで落としてしまい、逆効果になることも。動物園では、運動をした後や、汗をかいた時にシャンプーを行っています。
シャンプーは、体全体をぬるま湯、または水で濡らして洗っていきます。良く泡立て、ブラシを使い首元から前肢、体、後ろ肢の順番で洗います。それぞれ気持ちがいい部分があるようで、洗っているとそこそこ~という顔をしてくれます。
洗い終わったらしっかりタオルで拭いて終了です。洗いあがりワントーン毛が明るくなりさらさらです。しかし、シャンプーを終え放飼場に戻ると、砂浴びをします。動物が体を清潔に保つための行動です。が私は涙目です…。
③毛刈り
毛の長い個体は、体の熱を発散しにくく、こもってしまうため毛刈りを行います。
ウマは暑くなる前と寒くなる前に毛が生え変わります。毛の生え変わりには個体差もあり、特にハニーと楓は遅くなりがちなので、暑くなる前に毛刈りを行います。
動物用のバリカンを使って丁寧に刈っていきます。
毛の長さは、短すぎると太陽の光が皮膚に直接あたってしまうので、刈りすぎないように注意しています。
体以外にもたてがみやしっぽの毛もカットしています。
ウマの毛は、夏は短くチクチクとした毛が生え、冬は長くフワフワした毛でおおわれます。
これ以外にも、扇風機やミスト、日よけなどの暑さ対策をしています。まだまだ暑さの厳しい日が続くのでしっかりと健康管理をしていきたいです。
中澤飼育係より
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